【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（15日の動き） - Easy News

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる15日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナとは7時間じかん、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

取材しゅざい中ちゅうに死亡しぼうした米べいジャーナリストゼレンスキー大統領だいとうりょうが追悼ついとう

ウクライナで取材しゅざい中ちゅうだったアメリカ人じんのジャーナリストで映像えいぞう作家さっかのブレント・ルノーさんが取材しゅざい中ちゅうに死亡しぼうしたことについて、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは日本にっぽん時間じかんの15日にち、追悼ついとうの手紙てがみをツイッターで公開こうかいしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうはルノーさんの遺族いぞくに宛あてて「最愛さいあいの息子むすこであり兄弟きょうだいであるブレント・ルノーさんが亡なくなったことについて深ふかい悲かなしみと哀悼あいとうの意いを表あらわす」としています。

アメリカの複数ふくすうのメディアは、ルノーさんがロシア軍ぐんに銃撃じゅうげきされ死亡しぼうしたと伝つたえていますが、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは「彼かれは勇気ゆうきと意志いしの強つよさで最もっとも危険きけんな戦地せんちに赴おもむき、侵略しんりゃく国家こっかがもたらした前代ぜんだい未聞みもんの冷酷れいこくさと悪あくを記録きろくした。私わたしたちはそのプロ意識いしきに感謝かんしゃする」としています。

そして「ブレントさんの犠牲ぎせいが、闇やみの力ちからに光ひかりの力ちからで対抗たいこうするため、世界せかいの人ひとたちを何なに世代せだいにもわたって勇気ゆうきづけることを願ねがう」と結むすんでいます。

ロシアの議員ぎいんや富豪ふごうら17人にんを資産しさん凍結とうけつの対象たいしょうに政府せいふ

ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいていることを受うけて、政府せいふは、さらに厳きびしい対応たいおうが必要ひつようだとして、15日にちの閣議かくぎでロシアに対にたいする追加ついかの制裁せいさい措置そちを了解りょうかいしました。

この中なかでは、日本にっぽん国内こくないにある資産しさんを凍結とうけつする対象たいしょうに、ロシアの議会ぎかい下院かいんの議員ぎいんやプーチン政権せいけんに近ちかいとされる「オリガルヒ」と呼よばれる富豪ふごうら17人にんを加くわえるとしています。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「一刻いっこくも早はやくロシアに侵略しんりゃくをやめさせるために強つよい制裁せいさい措置そちをとっていくことが必要ひつようで、追加ついか的てきな措置そちを取とることとした。今後こんごも、G7＝主要しゅよう7か国かこくをはじめとする国際こくさい社会しゃかいと連携れんけいして適切てきせつに取り組とりくんでいく」と述のべました。

ポーランド外相がいしょう「人道じんどう危機きき単独たんどく対応たいおうできない」国際こくさい協力きょうりょく訴うったえ

ウクライナの隣国りんごく、ポーランドのラウ外相がいしょうは14日にち、ニューヨークの国連こくれん本部ほんぶで記者きしゃ会見かいけんし、ウクライナから国外こくがいに避難ひなんした人ひとのうちこれまでに160万まん人にんをポーランドが受け入うけいれたとしたうえで「このような人道じんどう危機ききに単独たんどくで対応たいおうできる国くには世界中せかいじゅうどこにもない」と述のべ、国際こくさい社会しゃかいに協力きょうりょくを訴うったえました。

さらにラウ外相がいしょうは、同おなじ日ひに開ひらかれた国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいで発言はつげんし、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうについて「ロシアは民間みんかん人じんや学校がっこう、病院びょういんなどを標的ひょうてきに攻撃こうげきしている。国家こっかによるテロ行為こういだ」と述のべ、ロシアを厳きびしく非難ひなんしました。

米べい国防こくぼう総省そうしょう「ロシア軍ぐん攻撃こうげき暴力ぼうりょく的てき無む差別さべつ的てきな傾向けいこうに」

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは14日にち、記者きしゃ団だんに対にたいし、ロシア軍ぐんはこれまでに900発はつ以上いじょうのミサイルを発射はっしゃしたとしたうえで、人口じんこうの多おおい地域ちいきを制圧せいあつするため長距離ちょうきょりからの砲撃ほうげきを増ふやし、暴力ぼうりょく的てき、無む差別さべつ的てきな傾向けいこうが強つよまっていると指摘してきしました。

また、この高官こうかんは、ロシア軍ぐんがウクライナ西部せいぶの軍ぐんの施設しせつに対にたいして行おこなった空爆くうばくについて、長距離ちょうきょり爆撃ばくげき機きがロシアの領空りょうくう内ないから巡航じゅんこうミサイル数すう十じゅう発はつを発射はっしゃしたとしたうえで、少すくなくとも7つの建物たてものが損害そんがいを受うけたと明あきらかにしました。

ロシア国防省こくぼうしょうはこの施設しせつについて「外国がいこくから持ち込もちこまれた大量たいりょうの武器ぶきが保管ほかんされていた」などと主張しゅちょうしましたが、国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは、施設しせつは軍事ぐんじ物資ぶっしの輸送ゆそう拠点きょてんにはなっておらず、アメリカによるウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんに影響えいきょうはないと説明せつめいしました。

一方いっぽう、ウクライナ国内こくないに投入とうにゅうされたロシア軍ぐんの地上ちじょう部隊ぶたいに、この週末しゅうまつ、大おおきな前進ぜんしんは見みられなかったと指摘してきしました。

首都しゅとキエフに向むかっているいずれの部隊ぶたいも動うごきが停滞ていたいしていて、キエフ中心ちゅうしん部ぶに最もっとも近ちかい部隊ぶたいは引き続ひきつづき北西ほくせい方向ほうこうにおよそ15キロの位置いちにいるということです。

この高官こうかんはロシア軍ぐんの停滞ていたいの理由りゆうについて「ウクライナ側がわの抵抗ていこうによるところが大おおきい」と指摘してきしています。

一方いっぽうで、ウクライナ側がわから激はげしい抵抗ていこうを受うけながらも、ロシア軍ぐんは投入とうにゅうした戦力せんりょくのうち今いまも90％弱じゃくが戦闘せんとう可能かのうな状態じょうたいを維持いじしているとの見方みかたを示しめしました。

ロシア国営こくえい放送ほうそうニュース番組ばんぐみ中ちゅうに「反戦はんせん」訴うったえ

ロシア国営こくえいの「第だい1チャンネル」で14日にち、午後ごご9時じの看板かんばんニュース番組ばんぐみ「ブレーミャ」で、キャスターが欧米おうべいによる経済けいざい制裁せいさいについてのニュースを伝つたえていたところ、手書てがきの文字もじが書かかれた紙かみを持もった女性じょせいが突然とつぜんスタジオに入はいってきました。紙かみには「戦争せんそう反対はんたい」という英語えいごとともに、ロシア語ごで「戦争せんそうをやめて。プロパガンダを信しんじないで。あなたはだまされている」と書かかれていました。女性じょせいが「戦争せんそうをやめて」と繰り返くりかえし叫さけんでいたところ、放送ほうそうは突然とつぜん、別べつの映像えいぞうに切り替きりかわりました。

ロシアの複数ふくすうのメデイアによりますと、女性じょせいは「第だい1チャンネル」で働はたらく編集へんしゅう担当たんとう者しゃの1人にんで、このあと警察けいさつに拘束こうそくされ、取り調とりしらべを受うけているということです。プーチン政権せいけんは、ロシア国内こくないでウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうに反対はんたいする声こえの高たかまりに神経しんけいをとがらせ、法律ほうりつを改正かいせいして言論げんろん統制とうせいを強つよめています。

チェルノブイリ原発げんぱつ送電そうでん線せん損傷そんしょうも外部がいぶから電源でんげん供給きょうきゅう

IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんのグロッシ事務じむ局長きょくちょうは14日にち、声明せいめいを発表はっぴょうし、ウクライナ北部ほくぶのチェルノブイリ原子力げんしりょく発電はつでん所しょへの送電そうでん線せんが、ロシア軍ぐんの攻撃こうげきによって再ふたたび損傷そんしょうしたと報告ほうこくを受うけたものの、その後そのご、外部がいぶからの電源でんげん供給きょうきゅうができるようになったとしています。

また、声明せいめいではウクライナ南東なんとう部ぶのザポリージャ原発げんぱつについて「ロシア軍ぐんが敷地しきち内ないで弾薬だんやくを爆発ばくはつさせたという情報じょうほうを把握はあくしている」としたうえで、IAEAとしてウクライナ側がわから情報じょうほうの入手にゅうしゅを進すすめているとしています。

砲撃ほうげきを受うけたキエフのマンションから炎ほのおや黒くろ煙けむり

首都しゅとキエフで14日にちに撮影さつえいされた映像えいぞうでは、マンションがロシア軍ぐんによるとみられる砲撃ほうげきを受うけ複数ふくすうの部屋へやから炎ほのおや黒くろ煙けむりがあがる様子ようすが確認かくにんできます。また消防しょうぼう隊員たいいんが部屋へやに取り残とりのこされた住民じゅうみんをはしごを使つかって助け出たすけだす様子ようすもとらえられています。

ロイター通信ろいた-つうしんは、ウクライナの地元じもとメディアの情報じょうほうとして、この攻撃こうげきによって少すくなくとも1人にんが死亡しぼうし、3人にんがけがをしたと伝つたえています。

ウクライナ西部せいぶテレビ塔てれびとうにミサイル攻撃こうげき 9人にん死亡しぼう

複数ふくすうの海外かいがいメディアは、ウクライナの当局とうきょく者しゃの話はなしとして、西部せいぶの都市としリブネ近郊きんこうにあるテレビ塔てれびとうが14日にちにミサイル攻撃こうげきを受うけ、少すくなくとも9人にんが死亡しぼうし9人にんがけがをしたと伝つたえています。当局とうきょく者しゃは「まだ、がれきの下したに人ひとがいる」と話はなしているということです。

地元じもとメディアは、この攻撃こうげきの影響えいきょうでリブネ地域ちいきのテレビやラジオ放送ほうそうが停止ていししていると伝つたえています。

今月こんげつ1日にちには、首都しゅとキエフの中心ちゅうしん部ぶにあるテレビ塔てれびとうも攻撃こうげきを受うけていて、ロシア国防省こくぼうしょうは「情報じょうほう作戦さくせんの拠点きょてんなどを攻撃こうげきする」としていました。

プーチン大統領だいとうりょうイスラエル首相しゅしょうと電話でんわ会談かいだん

ロシア大統領だいとうりょう府ふによりますと、プーチン大統領だいとうりょうは14日にち、イスラエルのベネット首相しゅしょうと電話でんわで会談かいだんしました。会談かいだんでプーチン大統領だいとうりょうは、親しんロシア派はの武装ぶそう勢力せいりょくが支配しはいしているウクライナ東部とうぶのドネツクをウクライナ軍ぐんがクラスター爆弾ばくだんを使用しようして攻撃こうげきし、民間みんかん人じんに多数たすうの死傷ししょう者しゃが出でたと主張しゅちょうしたということです。そのうえで、ロシアとウクライナの間まで続つづいている停戦ていせん交渉こうしょうの現状げんじょうについて、ベネット首相しゅしょうに説明せつめいしたということです。

一方いっぽうのベネット首相しゅしょうは、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる各国かっこくの首脳しゅのうとのやり取やりとりを、プーチン大統領だいとうりょうに伝つたえたということです。ベネット首相しゅしょうは、今月こんげつ5日にちにモスクワを訪おとずれるなどプーチン大統領だいとうりょうと頻繁ひんぱんに連絡れんらくを取とる一方いっぽう、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうともたびたび電話でんわで会談かいだんしています。イスラエルとしては、ロシアとウクライナのいずれにもユダヤ系けいの住民じゅうみんが多おおいことなどから、双方そうほうと良好りょうこうな関係かんけいを維持いじしていて、停戦ていせんに向むけ積極せっきょく的てきに仲介ちゅうかいにあたっています。

ドイツ最さい新鋭しんえいステルス戦闘せんとう機きF35 調達ちょうたつ方針ほうしんを発表はっぴょう

ドイツの国防こくぼう省しょうは14日にち、アメリカの最さい新鋭しんえいのステルス戦闘せんとう機きF35を調達ちょうたつする方針ほうしんを発表はっぴょうしました。ドイツにはアメリカの核兵器かくへいきが配備はいびされ、ドイツの戦闘せんとう機きに搭載とうさいして運用うんようする「核かく共有きょうゆう」の仕組しくみをとっていて、F35は老朽ろうきゅう化かしているトーネード戦闘せんとう機きの後継こうけいとして、有事ゆうじには核かく攻撃こうげきの任務にんむも担になうことになります。

ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけ、ドイツのショルツ首相しゅしょうは先月せんげつ27日にち、国防こくぼう費ひを毎年まいとし、GDP＝国内こくない総そう生産せいさんの2％以上いじょうに大幅おおはばに引き上ひきあげ、連邦れんぽう軍ぐんの増強ぞうきょうのため、ことし、1000億おくユーロ、日本にっぽん円えんでおよそ13兆ちょう円えんを新あらたに投とうじることを明あきらかにしていました。

EU “マリウポリで2400人にん以上いじょうの市民しみんが犠牲ぎせい”

EU＝ヨーロッパ連合れんごうの外相がいしょうにあたるボレル上級じょうきゅう代表だいひょうは14日にちの会見かいけんで、ロシア軍ぐんが攻勢こうせいを強つよめているウクライナ東部とうぶのマリウポリで、これまでに2400人にん以上いじょうの市民しみんが犠牲ぎせいになったと述のべました。マリウポリでは、爆弾ばくだんの投下とうかにより病院びょういんなどのインフラが破壊はかいされているほか、数すう十じゅう万まん人にんの市民しみんが食料しょくりょうや水みず、医薬品いやくひんなどの深刻しんこくな不足ふそくに直面ちょくめんしていると指摘してきされています。

バイデン大統領だいとうりょう欧州おうしゅう訪問ほうもんを検討けんとう米べい複数ふくすうメディア

アメリカの複数ふくすうのメディアは、ウクライナ情勢じょうせいをめぐり、バイデン大統領だいとうりょうが今後こんご数すう週間しゅうかんのうちにヨーロッパを訪問ほうもんすることを検討けんとうしていると報ほうじています。アメリカのNBCテレビによりますと、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうやEU＝ヨーロッパ連合れんごうの本部ほんぶがあるベルギーの首都しゅとブリュッセルなどへの訪問ほうもんが検討けんとうされているということです。

ウクライナ人じん滞在たいざいのバリ島ばりとうで平和へいわ集会しゅうかい

およそ5000人にんのウクライナ人じんが観光かんこうや長期ちょうきで滞在たいざいしているインドネシアのリゾート地ち、バリ島ばりとうでは14日にち、地元じもとの市民しみん団体だんたいが平和へいわを願ねがう集会しゅうかいを開ひらき、インドネシア人じんやウクライナ人じんなどおよそ100人にんが集あつまりました。

参加さんかした人ひとたちは「戦争せんそうをやめろ」と書かかれた横断幕おうだんまくを掲かかげ、ジョン・レノンさんの「イマジン」を歌うたうなどして平和へいわへの祈いのりをささげました。

参加さんかしたウクライナ人じんの男性だんせいは両親りょうしんがウクライナ国外こくがいに避難ひなんできない状況じょうきょうになっていて「人生じんせいでこれほどの苦痛くつうを感かんじたことはない。インドネシアでももっと多おおくの人ひとが声こえをあげてほしい」と話はなしていました。

第だい2の都市としハリコフで建物たてもの崩くずれ2人にん死亡しぼう

ウクライナの第だい2の都市としハリコフで14日にちに撮影さつえいされたとされる映像えいぞうでは、建物たてものが攻撃こうげきを受うけて一部いちぶがえぐられたように崩くずれている様子ようすが確認かくにんできます。また建物たてものの周辺しゅうへんにはがれきが散乱さんらんし、炎ほのおもあがっていて消防しょうぼう隊員たいいんが消火しょうか活動かつどうにあたっている様子ようすもうつっています。ロイター通信ろいた-つうしんは、この攻撃こうげきで少すくなくとも市民しみん2人にんが死亡しぼうしたと伝つたえています。

ドイツにも大勢たいせいの避難ひなん民みん

ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうのあと、ドイツにはウクライナから大勢たいせいの人ひとが逃のがれてきていて、ドイツ政府せいふによりますと、その数かずはこれまでに14万まん6000人にんを超こえています。

首都しゅとベルリンの中央ちゅうおう駅えきには隣国りんごくポーランドを経由けいゆし列車れっしゃを乗り継のりついできた人ひとたちなどが次々つぎつぎと到着とうちゃくしています。駅えきの構内こうないでは温あたたかい飲み物のみものや食べ物たべもの、それにおむつなどの生活せいかつ用品ようひんが無料むりょうで提供ていきょうされ、避難ひなんしてきた人ひとたちは座すわって食事しょくじをとるなどして疲つかれた体からだを休やすめていました。

ウクライナの首都しゅとキエフから南東なんとうに160キロほど離はなれた町まちに父親ちちおやと兄あにをおいて母親ははおやと2人にんで逃のがれてきた13歳さいの少年しょうねんは「攻撃こうげきやサイレンがとても怖こわかった。家族かぞくが一緒いっしょにいられず、とてもつらい」と話はなしていました。

またウクライナ南部なんぶオデッサで歯科しか医いになるための勉強べんきょうをしていた北きたアフリカのモロッコ出身しゅっしんの21歳さいの男子だんし学生がくせいは「ポーランドとの国境こっきょう付近ふきんでウクライナの警察けいさつから、『ウクライナ人じんに見みえないから出国しゅっこくできない、行おこなったら殺ころす』と言いわれた。行おこなっても死しぬし引き返ひきかえしても死しぬのであればいっそ殺ころしてくれと言いって突き進つきすすんだ」と話はなし、肌はだの色いろのために越境えっきょうを拒こばまれたように感かんじたと、その時ときの様子ようすを振り返ふりかえっていました。

国境こっきょう近ちかくの軍ぐん施設しせつに空爆くうばくポーランドでも不安ふあん広ひろがる

ウクライナ西部せいぶのポーランドとの国境こっきょう近ちかくにあるウクライナ軍ぐんの施設しせつ「国際こくさい平和へいわ維持いじ治安ちあんセンター」が空爆くうばくを受うけたと、当局とうきょくが明あきらかにしたことで、ポーランドでも不安ふあんが広ひろがっています。

被害ひがいを受うけた施設しせつから30キロ余あまり離はなれたポーランド南東なんとう部ぶにある国境こっきょうの町まちメディカの検問けんもん所しょでは、国境こっきょうを越こえたばかりのウクライナからの人ひとたちがさらに西にしに向むかおうと次々つぎつぎとバスに乗り込のりこんでいました。

このうち、首都しゅとキエフから1歳さいの赤あかちゃんを抱かかえて国境こっきょうを越こえてきた女性じょせいは「何なん日にちもかけて移動いどうしてきました。とても大変たいへんでした。家いえを離はなれ、友人ゆうじんと別わかれてとても悲かなしいです。これからさらにスペインに向むかいます」と話はなしていました。

また、北東ほくとう部ぶにある第だい2の都市としハリコフから幼おさない子こどもたちを連つれて避難ひなんしてきた女性じょせいは「ハリコフでは爆撃ばくげきが続つづいているので、列車れっしゃやバスを丸まる一いち日にち乗り継のりついでここまで来きました。疲つかれたので少すこし休憩きゅうけいしたいですが、祖母そぼが避難ひなんしているポーランドの西部せいぶに向むけて移動いどうを続つづけます」と話はなし、足早あしばやにバスに乗り込のりこんでいました。

“ウクライナ市民しみん 636人にん死亡しぼう” 国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょ

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまった先月せんげつ24日にちから今月こんげつ13日にちまでにウクライナで少すくなくとも636人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。このうち46人にんは子こどもだということです。

亡なくなった636人にんのうち、148人にんが東部とうぶのドネツク州しゅうとルガンスク州しゅうで、ほかの488人にんは首都しゅとキエフや第だい2の都市としハリコフ、北部ほくぶのチェルニヒウ、南部なんぶのヘルソンなど各地かくちで確認かくにんされています。犠牲ぎせい者しゃの多おおくは砲撃ほうげきやミサイル、空爆くうばくなどによって命いのちを落おとしたということです。また、けがをした人ひとは1100人にん余あまりに上のぼっているということです。

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、数すう百ひゃく人にんの死傷ししょう者しゃがいるとされる東部とうぶマリウポリなど、詳くわしい状況じょうきょうが確認かくにんできていないケースも多おおいとしていて、亡なくなった人ひとやけがをした市民しみんは、実際じっさいにはさらに多おおいとみられます。

キエフ中心ちゅうしん部ぶで車両しゃりょうが爆発ばくはつ

ウクライナの首都しゅとキエフの中心ちゅうしん部ぶで14日にちに撮影さつえいされた監視かんしカメラの映像えいぞうでは、バスとみられる車両しゃりょうが攻撃こうげきによって爆発ばくはつして煙けむりが上あがり、通行人つうこうにんが驚おどろく様子ようすが確認かくにんできます。ロイター通信ろいた-つうしんは地元じもと住民じゅうみんの話はなしとして、この爆発ばくはつで少すくなくとも2人にんが犠牲ぎせいになったと伝つたえています。