また、南部の港湾都市オデーサ近郊の軍用飛行場をミサイルで攻撃し、欧米側から供与された兵器を破壊したとしています。
しかしオデーサのトゥルハノフ市長は、この攻撃で生後3か月の女の子を含む、8人の死亡が確認されたとSNS上で明らかにしました。
プーチン大統領は旧ソビエトが第2次世界大戦でナチス・ドイツに勝利した来月9日の「戦勝記念日」に向け、軍事侵攻の成果をロシア国民に印象づけたい思惑があるとされ、東部2州を完全掌握し、ロシアが一方的に併合した南部クリミアにかけての地域を支配下に置くことをねらっているとみられます。 これに対し、ウクライナ側は、欧米からの軍事支援も受けてマリウポリを含む東部や南部で徹底抗戦する構えです。
そのうえで「私たちが必要としている武器や供与してもらえる時期について話し合うことになるだろう」と述べ、アメリカによる軍事支援などをめぐって協議が行われるという見通しを示しました。 また「私は戦争を終わらせたい。さらに多くの犠牲者が出るかもしれず、どんなリーダーであれ、外交による道を閉ざしてはならない」と述べ、ロシア側と交渉を続ける用意があると強調しました。 ロシアとウクライナの停戦交渉は、ウクライナの「中立化」などをめぐって合意文書の草案のやり取りが続いているとみられますが話し合いは大きく停滞しています。 こうした中、国連のグテーレス事務総長が、26日にロシアでプーチン大統領と、28日にはウクライナでゼレンスキー大統領とそれぞれ会談する予定で、現状の打開につながるのか注目されます。 ただプーチン大統領は、軍事侵攻をやめる兆しを見せておらず、戦闘がさらに長期化する懸念も出ています。