知床観光船遭難水中カメラで沈没船内部の状況確認を試みる - Easy News

北海道ほっかいどうの知床しれとこ半島はんとう沖おきで乗客じょうきゃく14人にんが死亡しぼう、12人にんが行方ゆくえ不明ふめいとなった観光かんこう船せんの遭難そうなん事故じこは、発生はっせいから30日にちで1週間しゅうかんです。第だい1管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶと海上かいじょう自衛隊じえいたいは29日にち沈没ちんぼつしているのが見みつかった観光かんこう船せんに取り残とりのこされた人ひとがいないか水中すいちゅうカメラを使つかって船内せんないの状況じょうきょうの確認かくにんを試こころみています。

今月こんげつ23日にち、北海道ほっかいどうの知床しれとこ半島はんとうの沖合おきあいで、乗客じょうきゃく・乗員じょういん26人にんを乗のせた観光かんこう船せん「KAZU 1」が遭難そうなんした事故じこは、これまでに周辺しゅうへんの海域かいいきで見みつかった乗客じょうきゃく14人にんの死亡しぼうが確認かくにんされました。

発生はっせいから30日にちで1週間しゅうかんとなりますが、今いまも12人にんの行方ゆくえが分わかっていません。

一方いっぽう、「KAZU 1」の船体せんたいは、29日にち、「カシュニの滝たき」から1キロほどの沖合おきあいの水深すいしんおよそ120メートルの海底かいていで沈没ちんぼつしているのが見みつかり、第だい1管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶと海上かいじょう自衛隊じえいたいは内部ないぶに取り残とりのこされた人ひとがいないか、遠隔えんかくで操作そうさできる水中すいちゅうカメラを使つかって船内せんないの状況じょうきょうを確認かくにんすることにしています。

海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶによりますと、午前ごぜん11時じ現在げんざい、自衛隊じえいたいの船ふねから下おろした水中すいちゅうカメラで観光かんこう船せんに入はいるための開口かいこう部ぶがないか調しらべていて、これまでに新あらたに人ひとが見みつかったなどの情報じょうほうはないということです。

また、30日にちは周辺しゅうへんの海上かいじょうでも地元じもとの漁船ぎょせんや観光かんこう船せんなどが加くわわって行方ゆくえ不明ふめい者しゃの捜索そうさくが続つづけられています。

遺体いたい安置あんちの施設しせつ多おおくの人ひとが献花けんか

乗客じょうきゃくの遺体いたいが安置あんちされている斜里しゃり町まちの運動うんどう施設しせつには、30日にちの午前ごぜん中ちゅうから町内ちょうない外がいから多おおくの人ひとが花はなを供そなえに訪おとずれました。

斜里しゃり町内ちょうないに住すむ40代だいの男性だんせいは「知床しれとこは世界せかい遺産いさんなので、観光かんこうで来きてもらって町まちが活気かっきづけばと思おもうこともありましたが、こういう事故じこが地元じもとで起おきたのはショックです。もし船内せんないに人ひとがいたら早はやく引き上ひきあげてほしい」と話はなしていました。

また、北見きたみ市しから訪おとずれた60代だいの女性じょせいは「テレビで事故じこのニュースを見みて来きました。どんなに海うみは冷つめたかっただろう。なんとか、みんな早はやく見みつかってほしいです」と声こえを震ふるわせながら話はなしていました。

地元じもと観光かんこう協会きょうかい会長かいちょう家族かぞく支援しえんの考かんがえ

知床しれとこ斜里しゃり町まち観光かんこう協会きょうかいの野尻のじり勝規かつのり会長かいちょうも30日にち、乗客じょうきゃくの遺体いたいが安置あんちされている斜里しゃり町まちの運動うんどう施設しせつを訪おとずれ、献花けんか台だいに花はなを手向たむけました。

このあと、野尻のじり会長かいちょうは取材しゅざいに応おうじ「乗客じょうきゃくの家族かぞくの気持きもちを考かんがえると胸むねが締しめつけられる。1日にちも早はやく捜索そうさく中ちゅうの皆みなさんが発見はっけんされること、それを祈いのるのみです」と話はなしました。

その上うえで「船体せんたいも見みつかり、早急そうきゅうな対応たいおうをするべく、当事者とうじしゃの社長しゃちょうとも話はなしを進すすめている。進展しんてんがあれば家族かぞくに説明せつめいをさせていただく」と述のべ、地元じもとの観光かんこう協会きょうかいとして家族かぞくへの支援しえんに取り組とりくむ考かんがえを示しめしました。