“米連邦最高裁中絶権認めた判断覆す見通し”政治専門サイト - Easy News

アメリカで国くにを二分にぶんする議論ぎろんとなっている人工じんこう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつをめぐり、連邦れんぽう最高さいこう裁判所さいばんしょが、女性じょせいが中絶ちゅうぜつをする権利けんりを認みとめた過去かこの判断はんだんを覆くつがえす見通みとおしであることを示しめす文書ぶんしょを入手にゅうしゅしたと、政治せいじ専門せんもんサイトが伝つたえ、大おおきな波紋はもんを呼よんでいます。

アメリカの連邦れんぽう最高さいこう裁判所さいばんしょでは、妊娠にんしん15週しゅう以降いこうの人工じんこう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつを原則げんそくとして禁止きんしする、南部なんぶミシシッピ州しゅうの法律ほうりつが憲法けんぽう違反いはんかどうかについて審理しんりされていて、ことし夏なつにも判断はんだんが示しめされる見通みとおしです。

人工じんこう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつをめぐって、アメリカでは、50年ねん近ちかく前まえの1973年ねんに連邦れんぽう最高裁さいこうさいが「中絶ちゅうぜつは女性じょせいの権利けんり」だとする判断はんだんを示しめし、判例はんれいとなってきました。

これについて、政治せいじ専門せんもんサイト「ポリティコ」は2日にち、最高裁さいこうさい判事はんじの多数たすう派はがまとめた意見いけん書しょの初稿しょこうだとする文書ぶんしょを入手にゅうしゅし、過去かこの判断はんだんを覆くつがえし、中絶ちゅうぜつを規制きせいする州しゅうの法律ほうりつを容認ようにんする内容ないようになっていると伝つたえました。

最高裁さいこうさいが正式せいしきに判断はんだんを示しめすまでは内容ないようが変更へんこうされる可能かのう性せいもあるということですが、現在げんざい、最高裁さいこうさいの9人にんの判事はんじのうち6人にんが保守ほしゅ派はで、妊娠にんしん中絶ちゅうぜつには否定ひてい的てきな考かんがえをもつ判事はんじが多おおいとみられています。

アメリカの主要しゅようメディアがポリティコの記事きじを一斉いっせいに報ほうじると、首都しゅとワシントンの最高裁さいこうさい前まえには深夜しんやにもかかわらず、中絶ちゅうぜつの権利けんりを主張しゅちょうする人ひとと中絶ちゅうぜつに反対はんたいする人ひとの双方そうほうが大勢たいせい集あつまり、影響えいきょうの大おおきさをうかがわせていました。

またメディアは、文書ぶんしょが本物ほんものであれば、最高裁さいこうさいをめぐる過去かこに例れいのないレベルの情報じょうほう漏ろうえいだと伝つたえるなど、波紋はもんが広ひろがっています。