戦後せんご77年ねんのことしは、ロシア軍ぐんがウクライナへ軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづける中なかで行おこなわれ、ロシア国防省こくぼうしょうの発表はっぴょうでは一方いっぽう的てきに併合へいごうしたウクライナ南部なんぶのクリミアを含ふくむ28の都市としで実施じっしされるとしています。

このうちモスクワでは、兵士へいしおよそ1万まん1000人にんが参加さんかすることになっていて、7日にち、これを前まえに、軍事ぐんじパレードの予行よこう演習えんしゅうが行おこなわれその様子ようすが公開こうかいされました。

このなかではウクライナへの攻撃こうげきでも使用しようされている短距離たんきょり弾道だんどうミサイルの「イスカンデル」やアメリカのミサイル防衛ぼうえい網もうに対抗たいこうするICBM＝大陸たいりく間かん弾道だんどうミサイルの「ヤルス」など核かく弾頭だんとうも搭載とうさいできるロシア製せいのミサイルが登場とうじょうしました。

プーチン大統領だいとうりょうは、戦勝せんしょう記念きねん日びのパレードで国内外こくないがいにロシアの軍事ぐんじ力りょくをアピールするとともに、1年ねんで愛国あいこく心しんがもっとも高たかまるこの日ひに、ウクライナでの戦闘せんとうの長期ちょうき化かが指摘してきされるなか、式典しきてんでどのような演説えんぜつを行おこなうか注目ちゅうもくされています。

インタビューで明あかしました。

およそ40年ねん前まえ、旧きゅうソビエトによるアフガニスタン侵攻しんこうの際さい、ウクライナ東部とうぶのマリウポリ出身しゅっしんの男性だんせいとともに従軍じゅうぐんしたという男性だんせいは「ウクライナ人じんと戦たたかうことなど想像そうぞうもできない。軍事ぐんじ作戦さくせんの開始かいし以来いらい、当時とうじを思い出おもいだしてずっと頭痛ずつうに悩なやまされている。とてもつらい」と苦くるしい胸むねの内うちを明あかしました。

モスクワ市内しないの公園こうえんで花はなを見みに来きていた男性だんせいは「1日にちの戦争せんそうより1000日にちの交渉こうしょうのほうがよいに決きまっている。目的もくてき達成たっせいの手段しゅだんが武器ぶきしかなかったような古代こだいに生いきているわけではない」と話はなし、時間じかんをかけて外交がいこうによる解決かいけつを図はかるべきだったとして政権せいけん側がわの対応たいおうを批判ひはんしました。

極東きょくとうのウラジオストクを母親ははおやと訪おとずれていたモスクワの大学だいがくに通かよう女性じょせいは「この祝日しゅくじつを汚よごしているようで悲かなしくなります。いま起おきていることはひどいものです。政権せいけんはすべてを台だいなしにしているので、本当ほんとうに悲かなしいです」と率直そっちょくに話はなしていました。

また、曽そ祖父そふが従軍じゅうぐんしたというモスクワの20代だいの男性だんせいは、第だい2次じ世界せかい大戦たいせんで勝利しょうりした歴史れきしを後世こうせいに伝つたえることが重要じゅうようだと強調きょうちょうしたうえで「ウクライナは兄弟きょうだい国こくなのに反はんロシア的てきになってしまった。ネオナチを根絶ねだやしにしなければいけない」と話はなし、政権せいけん側がわの主張しゅちょうそのままに答こたえていました。