東京都内の9
日の
感染確認は3011
人で1
週間前の
月曜日より
およそ600
人増え、3
日連続で
前の
週の
同じ曜日を
上回りました。
死亡した
人の
発表はありませんでした。
東京都は9日、都内で新たに10歳未満から90代の3011人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の月曜日よりおよそ600人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは3日連続です。
9日までの7日間平均は3269.7人で前の週の79.1%でした。
3011人を年代別に見ると20代が最も多く、全体の26.4%に当たる794人でした。
65歳以上の高齢者は185人で全体の6.1%です。
またこれまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は9日時点で7人で8日より1人減りました。
死亡した人の発表はありませんでした。
専門家 “今がちょうど山の上りかけ”
感染症対策に
詳しい国際医療福祉大学の
松本哲哉主任教授は、
東京都内の
感染者数が、
前の
週の
同じ曜日を
上回る日が
続いていることについて「
大型連休が
始まる前後から
少しずつ
人の
動きが
活発になり、
それが
感染者数として
反映されてきているとみられる。
今が
ちょうど山の
上りかけで、
今週それなりの
数に
増えていく可能性が
高いのではないか。
行動制限がない
大型連休で
人が
動き、
食事や
会話の
際にマスクを
外すという
状況を
考えると、
残念ながら
感染が
広がりやすくなったというのは
間違いないと
思う」と
述べました。
今後の見通しについては「大型連休で感染した人の数が反映されるのは来週の頭くらいまでだと思うが、都内で一日当たり1万人以下に抑えられれば、医療機関への影響もそこまで大きくなくて済む。ただ、第6波の時のような一日2万人という数字まで増えてしまうと、社会的な影響も大きくなるので、そのあたりが重要な数字となる」と指摘しました。
経済社会活動と感染対策を両立させることについては「もちろん感染者数を減らせるなら減らすに越したことはないが、今までのように、多大な犠牲を払って感染者数そのものをどんどん減らしていこうという状況ではなくなってきたのも確かにそのとおりだ。一定程度の感染者が出ても、なるべくダメージを抑えながら社会活動を回していく、ちょうどそのバランスを取り始めている時期だと感じる」と述べました。
そのうえで「子どもや若い人の間でも一部は重症化し後遺症も出て、長くつらい思いをする人もいる。ワクチンの接種で重症化や後遺症の頻度は減らせる。あまり甘く見ずにどうやって身を守るかということは考えてほしい」と呼びかけました。