「103万まん円えんの壁かべ」めぐり国民こくみん民主みんしゅ反発はんぱつ 予算よさん審議しんぎにらんで駆け引かけひき

国会こっかいは17日にち、経済けいざい対策たいさくの裏付うらづけとなる今年度こんねんどの補正ほせい予算よさんが、自民じみん・公明こうめい両りょう党とうと日本にっぽん維新いしんの会かい、国民こくみん民主みんしゅ党とうなどの賛成さんせい多数たすうで成立せいりつしました。

また、焦点しょうてんとなっていた政治せいじ改革かいかくでは、政策せいさく活動かつどう費ひの廃止はいしなど3つの法案ほうあんに加くわえ、旧きゅう文通ぶんつう費ひの使つかいみちの公開こうかいなどを盛り込もりこんだ法案ほうあんも衆議しゅうぎ院いんで可決かけつされ、今いまの国会こっかいで成立せいりつする見通みとおしとなりました。

こうした中なか、17日にちは「年収ねんしゅう103万まん円えんの壁かべ」の見直みなおしをめぐって、自民じみん・公明こうめい両りょう党とうと国民こくみん民主みんしゅ党とうの6回かい目めの税制ぜいせい協議きょうぎが行おこなわれましたが、国民こくみん民主みんしゅ党とうは、与党よとう側がわが前回ぜんかいの協議きょうぎで示しめした、所得しょとく税ぜいの控除こうじょ額がくを123万まん円えんとする案あんよりも、さらに引き上ひきあげる案あんを示しめさなかったことに反発はんぱつし、協議きょうぎはおよそ10分ふんで物別ものわかれとなりました。

国民こくみん民主みんしゅ党とうの榛はしばみ葉は幹事かんじ長ちょうは「誠意せいいのないゼロ回答かいとうでは話はなしにならない。ボールを持もっているのは自民党じみんとうだ」とした上うえで、このまま協議きょうぎが決裂けつれつすれば、政府せいふが編成へんせい作業さぎょうを進すすめている来年度らいねんど予算よさん案あんには賛成さんせいできないという姿勢しせいをにじませました。

これに対にたいし、石破いしば総理そうり大臣だいじんは「いろいろなそごもあるのかもしれないが、引き続ひきつづき協議きょうぎをお願おねがいしたいと思おもっているし、対応たいおうには誠意せいいをもって臨のぞみたい」と述のべました。

与党よとう内ないでは、協議きょうぎが進展しんてんしない場合ばあい、今週こんしゅう中ちゅうにも決定けっていする税制ぜいせい改正かいせい大綱たいこうでは123万まん円えんのままにすべきだという意見いけんがある一方いっぽう、「来年らいねんの通常つうじょう国会こっかいでの予算よさん審議しんぎを考かんがえれば、さらに譲歩じょうほせざるを得えない」という声こえも出でていて、来年らいねんの予算よさん審議しんぎもにらんで、双方そうほうの駆け引かけひきが激はげしくなっています。