IMFは13日、改定した世界経済見通しを発表しました。今年は4.4%のマイナス成長で、前回の6月時点から.08ポイント上方修正しました。AP通信によりますと、4.4%のマイナス成長は、世界恐慌直後の1930年代以来の落ち込みだということです。国別で見ますと、ユーロ圏がマイナス8.3%、日本がマイナス5.3%と先進国の落ち込みが大きいのに対し、中国はプラス1.9%と回復ぶりが目立っています。また、2025年までの6年間の経済損失は28兆ドル、約3000兆円に上ると試算しています。来年は、世界全体の成長率がプラス5.2%に回復すると見込んでいます。IMFは、「不確実性は依然としてきわめて大きい」として各国に対し、ワクチン供給などでの国際協力や、追加的な景気刺激策などさらなる対策を求めています。