国立がん研究センターは、2010年までの2年間に全国にあるがんの拠点病院277か所で治療を受けた、およそ57万人のがん患者のデータを分析しました。
その結果、がん患者を治療によってどのくらい救えたかを示す、診断から5年後の生存率は、全体で66.1%でした。
病院ごとのデータでは、がん以外の持病があるなど、治療が難しい患者を診療している病院では生存率が低くなる傾向があるということで、東尚弘 がん登録センター長は、「データは単純には比較できないが、患者が病院の特徴を把握し、主治医と相談する際の参考にはできる。データの精度が高まり、調査態勢が確立しつつあるので、今後のがん治療の評価や改善につなげたい」と話しています。