日本で
最初の
雑誌の
図書館として
知られ、
およそ80
万冊の
雑誌を
所蔵する「
大宅壮一文庫」が17
日、
創立50
年を
迎えました。クラウドファンディングや
寄付金に
頼る厳しい経営が
続いていますが、
館では「
活用したい
人がいる
以上、
これからも
続けていかないといけない」としています。
東京 世田谷区にある「大宅壮一文庫」は、昭和を代表する評論家でジャーナリストの大宅壮一の蔵書をもとに、昭和46年に作られた民間の図書館で、およそ1万2700種類、80万冊の雑誌を所蔵しています。
創立50年となる17日、新型コロナウイルスの影響で記念行事の開催は見送られましたが、入館者数を制限したうえで午前11時に開館し、資料を探し求める人たちが次々と訪れていました。
大宅文庫は多いときには年間9万人以上が利用していましたが、近年はインターネットの普及などで利用者が激減し、クラウドファンディングや新たに設立された支援団体への寄付金などに頼る厳しい経営を続けています。
その一方で、大宅文庫の特徴でもある雑誌の豊富な所蔵と、記事のデータベースは毎年充実が図られ、創立50年に合わせて所蔵資料を一覧化した総目録が初めて作成されました。
大宅壮一の三女で文庫の理事長を務める大宅映子さんは「大量生産大量消費という時代において、古いもののよさというのはより高まっていると思う。経営は厳しい状況にあるが、大宅壮一文庫を活用したいという人がいる以上、これからも続けていかないといけないし、続けられると信じています」と話していました。