アメリカは国務省こくむしょう高官こうかんをすでに現地げんちに派遣はけんし、エジプトやカタールなどと電話でんわ会談かいだんを行おこなうなど独自どくじの外交がいこう努力どりょくを展開てんかいしています。

しかし、国連こくれんの安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいでは、多おおくの国くにがパレスチナ側がわに多おおくの死傷ししょう者しゃが出でていると非難ひなんするなか、イスラエル寄よりの立場たちばをとるアメリカとはこれまでのところ一致いっちした対応たいおうが取とれず、事態じたいの沈静ちんせい化かは見通みとおせない状況じょうきょうです。

イスラエルと、パレスチナのガザ地区ちくを実効じっこう支配しはいするイスラム原理げんり主義しゅぎ組織そしき、ハマスの間までは、空爆くうばくやロケット弾だんによる激はげしい攻撃こうげきの応酬おうしゅうが続つづき、多おおくの犠牲ぎせい者しゃが出でていて、国連こくれんや各国かっこくが事態じたい沈静ちんせい化かに向むけた呼よびかけを行おこなっています。

茂木もぎ外務がいむ大臣だいじんは17日にち記者きしゃ団だんに対にたいし「現地げんちの情勢じょうせいは日々ひび悪化あっかしており日本にっぽん政府せいふは深刻しんこくな憂慮ゆうりょを表明ひょうめいする。特とくに民間みんかん人じんに多数たすうの死傷ししょう者しゃが生しょうじていることは遺憾いかんであり、暴力ぼうりょく行為こういを非難ひなんする」と述のべました。

そのうえで「情勢じょうせいが不測ふそくの事態じたいに発展はってんするおそれがあることに鑑かんがみ、ガザ地区ちくなどの危険きけん情報じょうほうを『退避たいひ勧告かんこく』に引き上ひきあげた。現地げんちの邦人ほうじんは速すみやかに退避たいひするとともに、現地げんちへの渡航とこう・入にゅう域いきは中止ちゅうしするよう強つよく求もとめたい」と呼よびかけました。

そして「引き続ひきつづき現地げんち情勢じょうせいを注視ちゅうしし、在外ざいがい邦人ほうじんの安全あんぜん確保かくほに万全ばんぜんを期きす考かんがえだ。国際こくさい社会しゃかいとしっかりと連携れんけいし、外交がいこう的てき取り組とりくみを継続けいぞくしていきたい」と述のべました。