福島第一原発の
事故からまもなく10
年、
東京電力の
旧経営陣が
強制的に
起訴された
裁判は1
審で
無罪が
言い渡され、2
審の
審理は
始まっていません。
被害者遺族の
代理人らが8
日、2
審では
裁判官が
原発などの
現場検証を
行うよう
裁判所に
要請しました。
東京電力の
勝俣恒久元会長(80)ら
旧経営陣3
人が
検察審査会の
議決によって
業務上過失致死傷の
罪で
強制的に
起訴された
裁判は、
おととし9
月、1
審で
無罪が
言い渡され、
検察官役の
指定弁護士が
控訴しましたが、2
審の
審理は
まだ始まっていません。
被害者遺族の代理人として裁判に参加している弁護士や告発をした市民グループは8日、裁判官による現場検証を求める要請書を東京高等裁判所に提出し、東京 霞が関で会見を開きました。
要請書では「1審では現場検証は実施されなかったが、正確な判断を下すためには現地で被害の深刻さを目の当たりにすべきだ」として、福島第一原発や、多くの入院患者が過酷な避難を強いられた福島県大熊町の双葉病院などの現場検証を求めています。
要請書を提出した海渡雄一弁護士は会見で「裁判官には、肉親にみとられることなく亡くなった被害者の思いを感じてほしい」と話していました。