日本新聞: 「世界最大」のサンゴ発見＝ソロモン諸島沖、バスケコート２面分

「世界最大せかいさいだい」のサンゴ発見はっけん＝ソロモン諸島沖しょとうおき、バスケコート２面分めんぶん

Nov 19, 2024 07:11

Furigana

　南太平洋みなみたいへいようのソロモン諸島沖しょとうおきに巨大きょだいなサンゴが生息せいそくしていることが、非営利団体ひえいりだんたいナショナルジオグラフィック協会きょうかい（本部ほんぶ・米べいワシントン）の調査ちょうさで分わかった。

　バスケットボールのコート２面分めんぶんに相当そうとうし、同協会どうきょうかいは「単体たんたいのサンゴとしては世界最大せかいさいだい」と説明せつめいしている。

　協会きょうかいの海洋保護かいようほごグループは１０月がつ、ソロモン政府せいふの協力きょうりょくを得えて潜水調査せんすいちょうさを実施じっし。長ながさ３４メートル、幅はば３２メートル、高たかさ５．５メートルのサンゴの塊かたまりを見みつけ、群生ぐんせいではなく一ひとつの個体こたいだと確認かくにんした。これまで最大さいだいとされてきた米領べいりょうサモア沖おきのサンゴの約やく３倍ばいの大おおきさで、推定すいてい３００～５００歳さいという。大部分だいぶぶんは茶色ちゃいろだが、鮮あざやかな赤あか、青あお、黄きも交まじっている。

　協会きょうかいによると、ソロモン近海きんかいには４９０種以上しゅいじょうの多様たようなサンゴが生息せいそくし、魚さかなやエビ、カニの繁殖場所はんしょくばしょとなっている。巨大きょだいサンゴは比較的深ひかくてきふかい海底かいていにあるが、気候変動きこうへんどうに伴ともなう水温上昇すいおんじょうしょうの影響えいきょうで浅瀬あさせのサンゴは危機的状況ききてきじょうきょうにある。マネレ首相しゅしょうは「われわれが生いき延のびられるかどうかは健全けんぜんなサンゴ礁しょうに懸かかっており、将来世代しょうらいせだいのために守まもっていくことが重要じゅうようだ」と話はなしている。　