南米ペルーの首都リマの空港で、タランチュラ320匹とムカデ類110匹、サシハリアリ9匹が入った袋を体に巻き付けて出国しようとした男が警察に逮捕された。
ペルー国家森林野生生物局(SERFOR)の13日の発表によると、逮捕されたのは韓国籍の28歳の男。リマのホルヘ・チャベス国際空港で8日、腹回りが不自然に膨らんでいることに係員が気づいて調べたところ、何百匹もの昆虫を詰め込んだ食品保存用袋を体に巻き付けているのが見つかった。
フランス経由で韓国へ渡航しようとしていた男はペルーの警察に拘束され、環境犯罪検察が捜査している。
昆虫類はアマゾン地方のマドレデディオス県から持ち出したと思われ、当局が保護した。
絶滅の恐れのある種に指定されているタランチュラは、不法に持ち出されて世界中で違法取引されているという。
南米ではコロンビアの首都ボゴタの空港でも2021年12月に、タランチュラ少なくとも232匹とゴキブリ67匹、クモの卵、サソリなどがスーツケースに隠されているのが見つかり、当局が押収していた。
同年9月には香港へ輸送される予定だったフカヒレ約3500枚をコロンビア当局が押収した。