【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（5月14日の動き） - Easy News

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる14日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ウクライナ検事けんじ総長そうちょう「正義まさよし取り戻とりもどす長ながく複雑ふくざつな過程かていの始はじまり」

ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこう後ご、初はじめて戦争せんそう犯罪はんざいを裁さばく裁判さいばんが13日にち、首都しゅとキーウの裁判所さいばんしょで始はじまったことについて、ウクライナのベネディクトワ検事けんじ総長そうちょうは、みずからのツイッターに「これは加害かがい者しゃを裁判さいばんにかけ、被害ひがい者しゃに正義せいぎを取り戻とりもどす長ながく複雑ふくざつな過程かていの始はじまりにすぎない。われわれはウクライナの人々ひとびとに対にたいするすべての犯罪はんざいを捜査そうさする」と書き込かきこみました。

そのうえでベネディクトワ検事けんじ総長そうちょうは「いま捜査そうさ中ちゅうの戦争せんそう犯罪はんざいの事件じけんは1万まん1000件けん以上いじょうあり、すでに40人にんの容疑ようぎ者しゃがいる。近ちかい将来しょうらいほかの事件じけんも裁判所さいばんしょに移うつされ、容疑ようぎ者しゃが裁判官さいばんかんの前まえに姿すがたを見みせると確信かくしんしている」として、今後こんごもロシアによる戦争せんそう犯罪はんざいを追及ついきゅうする姿勢しせいを示しめしました。

またAP通信つうしんによりますとベネディクトワ検事けんじ総長そうちょうは、今後こんご予定よていされる裁判さいばんでは、民間みんかん施設しせつの爆撃ばくげきや民間みんかん人じんの殺害さつがい、それに性的せいてき暴行ぼうこうや略奪りゃくだつの罪つみが審理しんりされるという見方みかたを示しめしたということです。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう「領土りょうど取り返とりかえせるようあらゆることを」

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは13日にち、SNS上じょうで動画どうがを公開こうかいし「われわれは自分じぶんたちの領土りょうどを速すみやかに取り返とりかえせるよう、あらゆることをしている」と述のべたうえで、一時いちじ、ロシア軍ぐんに占拠せんきょされた地域ちいきを奪還だっかんし、電気でんきや水道すいどうなどのインフラの復旧ふっきゅうを進すすめていると強調きょうちょうしました。

また東部とうぶマリウポリのアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょを拠点きょてんにロシア軍ぐんと戦闘せんとうを続つづけているウクライナの部隊ぶたいについて「現在げんざい、重傷じゅうしょう者しゃや衛生えいせい兵へいを退避たいひさせるための非常ひじょうに困難こんなんな協議きょうぎが続つづいている」と述のべました。

ジョージア分離ぶんり独立どくりつ主張しゅちょうの南みなみオセチアトップ住民じゅうみん投票とうひょう実施じっし方針ほうしん

ロシアの隣国りんごくジョージアで、多おおくのロシア系けい住民じゅうみんが暮くらし、ジョージアからの分離ぶんり独立どくりつを主張しゅちょうする南みなみオセチアのトップは、ことし7月つき17日にちに、ロシアへの編入へんにゅうを問とう住民じゅうみん投票とうひょうを実施じっしする方針ほうしんを13日にち、明あきらかにしました。

南みなみオセチアのトップのビビロフ氏しは「ロシアへの再さい統合とうごうは、人々ひとびとの歴史れきし的てきな願望がんぼうだ」とする政令せいれいに署名しょめいし、住民じゅうみん投票とうひょうでは、ロシアへの編入へんにゅうの賛否さんぴを問とうとしています。ただ、ビビロフ氏しは今月こんげつ選挙せんきょで敗やぶれ、まもなくトップの地位ちいを退しりぞくため、住民じゅうみん投票とうひょうが実際じっさいに行おこなわれるかどうかは不透明ふとうめいです。

ジョージア政府せいふはこれまで、南みなみオセチアの住民じゅうみん投票とうひょうについて「違法いほうで、法的ほうてき拘束こうそく力りょくはない」と非難ひなんしてきました。

ロシア政府せいふは、南みなみオセチアの方針ほうしんについて今いまのところ、反応はんのうを示しめしていません。

ロシア軍ぐんが最大さいだい規模きぼの石油せきゆ精製せいせい施設しせつ攻撃こうげきウクライナ公共こうきょう放送ほうそう

ウクライナの公共こうきょう放送ほうそうは、動画どうが投稿とうこうサイトで現地げんちの状況じょうきょうを国内外こくないがいに英語えいごで発信はっしんしています。

13日にちに公開こうかいした動画どうがの撮影さつえい場所ばしょは中部ちゅうぶポルタワ州しゅうで、12日にちから13日にちにかけて、ロシア軍ぐんがウクライナで最大さいだい規模きぼの石油せきゆ精製せいせい施設しせつを攻撃こうげきし、火災かさいがおきたと伝つたえています。この攻撃こうげきによるけが人けがにんはいないということです。

また、ロイター通信ろいた-つうしんは、東部とうぶハルキウ州しゅうのデルハチで13日にち、人道じんどう支援しえんの拠点きょてんとなっていた施設しせつが攻撃こうげきを受うけたと伝つたえました。

現地げんちからの映像えいぞうでは、消防しょうぼう隊員たいいんが消火しょうか活動かつどうにあたる様子ようすや攻撃こうげきを受うけた建物たてものの中なかでトイレットペーパ－などの支援しえん物資ぶっしが散乱さんらんしている様子ようすが映うつっています。

地元じもとの市長しちょうは「ここでは、人々ひとびとに食料しょくりょうなどを配くばっていた。こうした施設しせつを攻撃こうげきするのは人道じんどう危機ききを引き起ひきおこそうとするねらいがあるからだ」とロシア軍ぐんを非難ひなんしました。

ウクライナ東部とうぶで激はげしい砲撃ほうげき空爆くうばくも米べい国防こくぼう総省そうしょう

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは13日にち、ウクライナ東部とうぶのハルキウ州しゅうのイジュームとドネツク州しゅうのスラビャンスクの間まで、ウクライナ軍ぐんとロシア軍ぐんによる激はげしい砲撃ほうげきが続つづいているという認識にんしきを示しめしました。

この高官こうかんによりますと、ロシア軍ぐんは、東部とうぶドネツク州しゅうの中心ちゅうしん都市としの1つスラビャンスクに地上ちじょう部隊ぶたいを進軍しんぐんさせようと試こころみ、都市としを標的ひょうてきに集中しゅうちゅう的てきな空爆くうばくを行おこなっているということです。

これに対にたいしてウクライナ側がわは抵抗ていこうし、砲撃ほうげき部隊ぶたいが、東部とうぶのドネツ川がわをわたっていたロシア軍ぐんの部隊ぶたいに攻撃こうげきを仕掛しかけ、進軍しんぐんを阻はばんだということです。

この高官こうかんは「ロシア軍ぐんは、突破とっぱ口ぐちを開あけずにいる」と述のべ、大おおきな前進ぜんしんはできていないとの見方みかたを示しめしました。

米べいバイデン大統領だいとうりょうフィンランドなどのNATO加盟かめい支持しじ

アメリカのバイデン大統領だいとうりょうはNATO加盟かめいを目指めざす動うごきを見みせているフィンランドのニーニスト大統領だいとうりょうやスウェーデンのアンデション首相しゅしょうと13日にち、電話でんわで会談かいだんし、NATOへの加盟かめいの申請しんせいを支持しじすると伝つたえました。

ホワイトハウスの発表はっぴょうによりますとバイデン大統領だいとうりょうは両りょう首脳しゅのうに対にたいし、NATOへの加盟かめいは広ひろく開ひらかれているという原則げんそくとともに、両国りょうこくがそれぞれの外交がいこう、安全あんぜん保障ほしょうについて自身じしんで決定けっていすることを支持しじすると強調きょうちょうしたということです。

一方いっぽう、NATO加盟かめい国こくの1つであるトルコがフィンランドとスウェーデンの加盟かめいに否定ひてい的てきな姿勢しせいを示しめしていることについて、ホワイトハウスのサキ報道ほうどう官かんは記者きしゃ会見かいけんで「トルコ政府せいふの真意しんいを確認かくにん中ちゅうだ。NATO加盟かめい国こくのリーダーの多おおくから支持しじの表明ひょうめいがあったが、トルコとは引き続ひきつづき協議きょうぎしていく」と述のべました。

経済けいざい制裁せいさいでロシアの物価ぶっか上昇じょうしょう続つづく

ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうをめぐり各国かっこくから厳きびしい経済けいざい制裁せいさいが科かされているロシアでは、物価ぶっかの上昇じょうしょうが続つづいています。

ロシアの統計とうけい庁ちょうが13日にち発表はっぴょうした先月せんげつの消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすうは前まえの年としの同おなじ月つきと比くらべて17.83％の上昇じょうしょうとなりました。

これについてロシアのインターファクス通信つうしんは「2002年ねん1月つき以降いこう、最もっとも高たかい水準すいじゅんだ」と伝つたえています。

分野ぶんや別べつで見みると、前年ぜんねんの同おなじ時期じきに比くらべて、食品しょくひん類るいは20.48％、バスなど交通こうつう機関きかんの運賃うんちんは12.04％、電気でんき製品せいひんは28.48％上昇じょうしょうしていて、市民しみん生活せいかつへの影響えいきょうが徐々じょじょに広ひろがっています。

ロシア中央ちゅうおう銀行ぎんこうは先月せんげつ、今後こんごの見通みとおしについて「インフレ率りつの上昇じょうしょうはピークを秋あきに迎むかえ、年末ねんまつまでには18％～23％の範囲はんいとなるだろう」と述のべ、今後こんごさらにインフレが加速かそくすると予測よそくしています。

キーウの路面ろめん電車でんしゃで線路せんろの復旧ふっきゅう工事こうじ始はじまる

ウクライナで、破壊はかいされたインフラの復旧ふっきゅうが課題かだいとなる中なか、首都しゅとキーウでは、路面ろめん電車でんしゃの線路せんろの復旧ふっきゅう工事こうじが始はじまり、日常にちじょう生活せいかつを取り戻とりもどすための取り組とりくみが少すこしずつ進すすんでいます。

侵攻しんこう当初とうしょ、首都しゅとキーウの制圧せいあつを目指めざしたロシア軍ぐんが、先月せんげつ上旬じょうじゅんに首都しゅと周辺しゅうへんから撤退てったいするまで、キーウ近郊きんこうは激はげしい攻撃こうげきにさらされ、交通こうつうインフラも大おおきな被害ひがいを受うけました。市民しみん生活せいかつに欠かかせない路面ろめん電車でんしゃも、21の路線ろせんのうち4つの路線ろせんで線路せんろが破壊はかいされるなどして一部いちぶが運休うんきゅうしていましたが、今月こんげつに入はいって復旧ふっきゅうに向むけた工事こうじが始はじまりました。

このうちキーウ北部ほくぶの住宅じゅうたく地ちを通とおる路線ろせんでは、作業さぎょう員いんたちが、破壊はかいされたレールと枕木まくらぎを新あたらしいものに交換こうかんし、レールの幅はばが均一きんいつかどうか、計測けいそくしていました。

作業さぎょう現場げんばの周辺しゅうへんでは、砲弾ほうだんの破片はへんが街路がいろ樹じゅに突き刺つきささっていたり、レールの側面そくめんに、砲撃ほうげきによる傷きずが残のこっていたりして、民間みんかんのインフラに対にたいしても容赦ようしゃなく攻撃こうげきが行おこなわれた実態じったいがうかがえます。

路面ろめん電車でんしゃを運行うんこうする、キーウ市しの交通こうつう部門ぶもんの広報こうほう担当たんとう者しゃ、オレフ・グリスチャクさんは、今月こんげつ中ちゅうには、すべての区間くかんの復旧ふっきゅうを目指めざしているとしたうえで「多おおくの市民しみんが通勤つうきんなどで路面ろめん電車でんしゃを利用りようしている。日常にちじょう生活せいかつを取り戻とりもどすため、工事こうじを急いそぐ」と話はなしていました。

トルコエルドアン大統領だいとうりょう NATO加盟かめいめぐりロシアに配慮はいりょする姿勢しせい

フィンランドとスウェーデンがNATO加盟かめいを目指めざす動うごきについて、13日にち、NATO加盟かめい国こくのトルコのエルドアン大統領だいとうりょうは「われわれは肯定こうてい的てきな考かんがえではない。現時点げんじてんで前向まえむきにとらえることは不可能ふかのうだ」と、否定ひてい的てきな見方みかたを示しめしました。

フィンランドやスウェーデンがNATOに加盟かめいするには、加盟かめい国こくの全会ぜんかい一致いっちの合意ごういが必要ひつようになることから、ロシアとウクライナの間まに立たって仲介ちゅうかいを続つづけるエルドアン大統領だいとうりょうとしては、フィンランドなどのNATO加盟かめいに否定ひてい的てきな立場たちばを表明ひょうめいすることで、ロシアに配慮はいりょする姿勢しせいを示しめした形かたちです。

NATO ポーランドで合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅう

ウクライナの隣国りんごくポーランドでは、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうの加盟かめい国こくなどが参加さんかする合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうが行おこなわれています。

今月こんげつ始はじまった合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうには、NATOを主導しゅどうするアメリカのほか、加盟かめいを検討けんとうしているスウェーデンなど20か国かこく以上いじょうからおよそ7000人にんの兵士へいしが参加さんかしています。

ウクライナ国境こっきょうからおよそ150キロ離はなれたポーランド東部とうぶの演習えんしゅう場じょうでは13日にち、上空じょうくうを戦闘せんとう機きが警戒けいかいするなか、各国かっこくの軍用ぐんよう車両しゃりょうが川かわに架かけられた仮設かせつの橋はしを次々つぎつぎと渡わたる演習えんしゅうが行おこなわれました。また別べつの場所ばしょでは、アメリカ軍ぐんとフランス軍ぐん、それにスウェーデン軍ぐんが共同きょうどうで、戦車せんしゃなどを船ふねに乗のせて対岸たいがんへ運はこぶ演習えんしゅうも行おこなわれました。

参加さんかしたスウェーデン軍ぐんの兵士へいしは「われわれは国くにを守まもるためできるかぎりのことをする。今回こんかいの演習えんしゅうは、アメリカ軍ぐんがどのように共同きょうどう作戦さくせんを行おこなうかを知しるうえでよい機会きかいとなった」と話はなしていました。またアメリカ軍ぐんの兵士へいしは「訓練くんれんで重要じゅうようなことは共同きょうどう運用うんようの確認かくにんだ。タイヤの交換こうかんの違ちがいなどを含ふくめ　多おおくのことを学まなべる」と話はなしていました。

演習えんしゅうに参加さんかしたポーランド軍ぐんは、目的もくてきについて、特定とくていの国くにや情勢じょうせいを受うけたものではないとしていますが、アメリカ軍ぐんはポーランドへ売却ばいきゃくするM1戦車せんしゃを今回こんかいの演習えんしゅうに投入とうにゅうしており、有事ゆうじの共同きょうどう作戦さくせんを想定そうていし、連携れんけいの強化きょうかを図はかるねらいがあるとみられます。

ウクライナ少すくなくとも市民しみん3573人にん死亡しぼう 241人にんは子こども

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまったことし2月つき24日にちから今月こんげつ12日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも3573人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。このうち241人にんは子こどもだとしています。

地域ちいき別べつでみると、東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで1919人にん、キーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなどで1654人にんの死亡しぼうが、それぞれ確認かくにんされているということです。

また、けがをした市民しみんは3816人にんに上のぼるとしています。

ただ国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、東部とうぶのマリウポリなど激はげしい攻撃こうげきを受うけている地域ちいきでの死傷ししょう者しゃの数かずについては、集計しゅうけいが遅おくれていたり、確認かくにんがまだ取とれていなかったりしていて、実際じっさいは大おおきく上回うわまわるという見方みかたを示しめしています。

軍事ぐんじ侵攻しんこう後ご初はつキーウで戦争せんそう犯罪はんざい裁さばく裁判さいばんの初はつ公判こうはん

ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこう後ご、初はじめてとなる、戦争せんそう犯罪はんざいを裁さばく裁判さいばんの初はつ公判こうはんが13日にち、首都しゅとキーウの裁判所さいばんしょで開ひらかれました。

ロシア軍ぐんの戦車せんしゃ部隊ぶたいに所属しょぞくするワディム・シシマリン軍曹ぐんそう（21）は、軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまった直後ちょくごの2月つき28日にち、ウクライナ北東ほくとう部ぶのスムイ州しゅうにある村むらで、自転車じてんしゃに乗のった62歳さいの男性だんせいに発砲はっぽうし、殺害さつがいした罪つみに問とわれています。