ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けてフィンランドはNATOへの加盟を検討していて、今月12日、ニーニスト大統領とマリン首相は加盟を速やかに求めるべきだという立場を示していました。
そして2人は15日、ヘルシンキでそろって記者会見し、NATOへの加盟を申請することを正式に明らかにしました。
ニーニスト大統領は「きょうは歴史的な日だ。加盟によって、フィンランドの安全は最大限、保障される」と述べました。
またマリン首相は「すでにNATO加盟国などから多くの支持を得ていることに感謝したい。今後、議会の手続きはあるがこの歴史的な決断について責任をもって議論してくれると信じている」と述べました。
フィンランド政府は15日、NATO加盟についての報告書の案を公表し、ロシアによる軍事侵攻を受けて安全保障をめぐる環境は大きく変わったなどと、加盟の申請を決めた背景などについて説明しています。
議会はこの報告書をもとに16日から審議を行いますが、賛成が多数を占めることは確実とみられます。
隣国のスウェーデンもNATOへの加盟の申請を近く決める見通しで、会見でマリン首相はスウェーデンと一緒に申請を行いたいという考えを強調しました。