ウクライナ軍マリウポリの製鉄所 “部隊の戦闘任務が終了” - Easy News

ウクライナ東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリで、ロシア軍ぐんが包囲ほういし、ウクライナ側がわに投降とうこうを迫せまっていた製鉄せいてつ所しょについて、ウクライナ軍ぐんは戦闘せんとう任務にんむを終了しゅうりょうしたと明あきらかにしました。

多おおくの兵士へいしらが親しんロシア派はが支配しはいする町まちなどに移送いそうされたということで、マリウポリの攻防こうぼう戦せんは大おおきな節目ふしめを迎むかえています。

ウクライナでは、ロシア軍ぐんが掌握しょうあくを目指めざす東部とうぶで激はげしい攻防こうぼうが続つづいていて、要衝ようしょうのマリウポリのアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょでは、ロシア軍ぐんが包囲ほういし、繰り返くりかえし投降とうこうを迫せまる中なか、ウクライナの部隊ぶたいの抵抗ていこうが続つづいていました。

こうした中なか、ウクライナ軍ぐんの参謀さんぼう本部ほんぶは日本にっぽん時間じかんの17日にち朝あさ、製鉄せいてつ所しょにとどまっていた部隊ぶたいの戦闘せんとう任務にんむが終了しゅうりょうしたと明あきらかにしました。

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは16日にち、新あらたな動画どうがを公開こうかいし、製鉄せいてつ所しょについて「マリウポリの兵士へいしたちを救すくうための作戦さくせんがはじまった」と明あきらかにしました。

そのうえで「兵士へいしの中なかには重傷じゅうしょうを負おっている者ものもいる。英雄えいゆうたちが生いきることがウクライナにとって何なによりも必要ひつようだということを強調きょうちょうしたい」と述のべ、兵士へいしの避難ひなんを急いそぐ考かんがえを示しめしました。

また、ウクライナのマリャル国防こくぼう次官じかんは16日にち「53人にんの重傷じゅうしょう者しゃがアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょから医療いりょう施設しせつに搬送はんそうされ、211人にんが避難ひなんルートを通をつうじて、移送いそうされた」と述のべ、兵士へいしの移送いそうにあたって、ウクライナ軍ぐんが拘束こうそくしたロシア軍ぐんの捕虜ほりょとの交換こうかんが行おこなわれる可能かのう性せいも示唆しさしました。

マリャル国防こくぼう次官じかんによりますと、重傷じゅうしょうの兵士へいしが搬送はんそうされたのは、東部とうぶドネツク州しゅうにある親しんロシア派はの武装ぶそう勢力せいりょく側がわの医療いりょう施設しせつだということです。

ロイター通信ろいた-つうしんは製鉄せいてつ所しょの兵士へいしがバスで避難ひなんし、ドネツク州しゅうに到着とうちゃくした様子ようすだとする映像えいぞうを配信はいしんし、映像えいぞうには、ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうを支持しじするシンボルとなっている「Z」の文字もじが記しるされたバスで負傷ふしょうした兵士へいしが運はこばれる様子ようすが映うつっています。

一方いっぽう、マリウポリのボイチェンコ市長しちょうは16日にち、NHKのオンラインインタビューに応おうじ、市し全体ぜんたいの状況じょうきょうについて「マリウポリのおよそ9割わりがロシア軍ぐんに占領せんりょうされていて、今いまも10万まん人にん以上いじょうの市民しみんが取り残とりのこされている。市しの近郊きんこうに避難ひなんした人ひとに対にたいしてロシア軍ぐんは住宅じゅうたくの提供ていきょうを持もちかけるなどして、市内しないに呼び戻よびもどそうとしている」と述のべ、多おおくの市民しみんの避難ひなんが依然いぜんとして進すすんでいない実態じったいを明あきらかにしました。

そのうえで「マリウポリの市民しみんをこの地獄じごくから解放かいほうし、命いのちを救すくえるように避難ひなんルートの設置せっちが必要ひつようだ」と述のべ、人道じんどう回廊かいろうと呼よばれる避難ひなんルートを設置せっちして市民しみんの避難ひなんが進すすむよう国際こくさい社会しゃかいに協力きょうりょくを求もとめました。