これで今月こんげつ16日にち以降いこう、ウクライナ側がわから投降とうこうしたのは合あわせて959人にんに上のぼりました。

ウクライナ軍ぐんの参謀さんぼう本部ほんぶは17日にち、製鉄せいてつ所しょにとどまっていた部隊ぶたいは戦闘せんとう任務にんむを終おえたと明あきらかにしていて、ロシアがマリウポリを完全かんぜん掌握しょうあくする見通みとおしが強つよまっています。

ロシアは、8年ねん前まえに一方いっぽう的てきに併合へいごうしたウクライナ南部なんぶのクリミアにつながる陸りくの回廊かいろうの拠点きょてんとしてマリウポリの完全かんぜん掌握しょうあくを目指めざしていて、アメリカのシンクタンク「戦争せんそう研究所けんきゅうじょ」は16日にち、「港みなとを再開さいかいさせ、ロシアからの航路こうろを確立かくりつしようとしている」とロシアによる支配しはいの既成きせい事実じじつ化かが進すすんでいると指摘してきしています。

一方いっぽう、ウクライナのポドリャク大統領だいとうりょう府ふ顧問こもんは17日にち、マリウポリでの戦闘せんとうについて「ロシア軍ぐんをマリウポリに引き付ひきつけることで、東部とうぶと南部なんぶで占領せんりょう作戦さくせんを行おこなうロシア軍ぐんの動うごきを滞とどこおらせた」と述のべ、ほかの地域ちいきでのロシア軍ぐんの作戦さくせんに影響えいきょうを与あたえるなど効果こうかがあったと強調きょうちょうしました。

さらに、ウクライナのスミルノウ内務相ないむしょう顧問こもんは17日にち、地元じもとのテレビ番組ばんぐみに出演しゅつえんし、「敵てきは、6月つき終おわりから7月つきのはじめにかけて私わたしたちの反撃はんげきを強つよく感かんじることになるだろう」と述のべました。

ロシアは、マリウポリでの戦闘せんとうの結果けっかも踏ふまえて東部とうぶ2州しゅう全域ぜんいきの掌握しょうあくに向むけた攻勢こうせいを強つよめたい考かんがえですが、ウクライナ側がわは、欧米おうべいの軍事ぐんじ支援しえんを受うけて反撃はんげきを一層いっそう強つよめる構かまえで双方そうほうの攻防こうぼうはさらに激はげしくなるとみられます。