ただ、容疑者は、振り込まれた給付金について「全額をネットカジノに使った」などと説明しているということで、町への返還の見通しは不透明です。
山口県阿武町の無職、田口翔容疑者(24)は、4月に町から振り込まれた国の臨時特別給付金4630万円について、誤って入金されたと知りながら、オンライン決済サービスで自分の口座から決済代行業者の口座に、このうちの400万円を振り替えたとして、電子計算機使用詐欺の疑いが持たれています。
警察は20日、田口容疑者の身柄を山口地方検察庁に送るとともに、自宅を捜索しました。
関係者によりますと、田口容疑者は町が誤って振り込んだ4月8日から18日までの11日間に、34回にわたって振り込まれた4630万円の全額を出金していて、逮捕前に「金は海外の複数のオンラインカジノで使った」などと話していたということです。
警察は押収したスマートフォンを解析するなどして金の流れなどを、さらに詳しく調べています。
返還請求を認める「認諾」の手続きも 見通しは不透明
山口県阿武町が4630万円の給付金を誤って振り込んだ田口容疑者に対し給付金の返還を求めた裁判で、代理人の弁護士が20日、報道陣の取材に応じ、返還を求める請求を認める「認諾」の手続きを裁判所に行ったと明らかにしました。
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