そのうえで「西側にしがわ諸国しょこくからは『即時そくじ停戦ていせんのためには領土りょうどの譲歩じょうほも含ふくめた何なんらかの妥協だきょうが必要ひつようだ』という主張しゅちょうがあるが、ウクライナはそれには賛成さんせいしない。ロシアがウクライナで行おこなってきた戦争せんそう犯罪はんざいを考かんがえると、ウクライナの人ひとたちはいかなる譲歩じょうほも支持しじしない」と述のべ、徹底てってい抗戦こうせんを続つづける姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

これについてウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、21日にちに公開こうかいした動画どうがで「直ただちに署名しょめいしたバイデン大統領だいとうりょうに感謝かんしゃする。これはヨーロッパでの自由じゆうの保護ほごに対にたいする歴史れきし的てきな貢献こうけんだ」と評価ひょうかしました。

150年ねん以上いじょうの歴史れきしがあるキーウの国立こくりつオペラ劇場げきじょうは2月つき24日にちのロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうの開始かいしから休館きゅうかんを余儀よぎなくされていましたが、劇場げきじょうのスタッフのおよそ7割わりがキーウに戻もどる中なか、21日にち、公演こうえんを再開さいかいしました。

破壊はかいした兵器へいきについてロシア側がわは、欧米おうべい側がわから供与きょうよされ東部とうぶ2州しゅうのウクライナ軍ぐんに移送いそうされようとしていたと、主張しゅちょうしています。

また南部なんぶオデーサの港みなともミサイルで攻撃こうげきしたと発表はっぴょうし、ウクライナ軍ぐんの装甲車そうこうしゃ用ようの燃料ねんりょう施設しせつを破壊はかいしたとしています。

ロシア国防省こくぼうしょうは20日にちには、東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリ全域ぜんいきを掌握しょうあくしたと発表はっぴょうしていて、今後こんごは東部とうぶ2州しゅうの完全かんぜん掌握しょうあくに向むけてマリウポリから部隊ぶたいを進軍しんぐんさせるとともに、近ちかく掌握しょうあくする見通みとおしと主張しゅちょうする東部とうぶルハンシク州しゅうで攻勢こうせいを強つよめるねらいとみられます。

これに対にたいして、ウクライナ軍ぐんは欧米おうべいの軍事ぐんじ支援しえんを受うけて反撃はんげきしていて、アメリカのシンクタンク「戦争せんそう研究所けんきゅうじょ」は、20日にち、「ロシア軍ぐんはウクライナ側がわの大だい規模きぼな反撃はんげきと紛争ふんそうの長期ちょうき化かにも備そなえているようだ」とも分析ぶんせきしています。

これに対にたいしてアンデション首相しゅしょうは、「平和へいわや安全あんぜん保障ほしょう、そしてテロとの戦たたかいを含ふくむ両国りょうこくの関係かんけいを強化きょうかしていくことを楽たのしみにしている」とツイッターに投稿とうこうしました。

また、フィンランドのニーニスト大統領だいとうりょうは「電話でんわ会談かいだんはオープンで直接ちょくせつ的てきなものだった」とツイッターに投稿とうこうし、フィンランドは、あらゆる形かたちのテロリズムを非難ひなんすると強調きょうちょうしました。

両国りょうこくの加盟かめいにはNATOの加盟かめい国こくすべての同意どういが必要ひつようで、今後こんごのトルコの出方でかたが焦点しょうてんになっています。

ウクライナ最大さいだいの港みなとがある南部なんぶオデーサで小麦こむぎなどの穀物こくもつの輸出ゆしゅつを手てがける企業きぎょうのアレクサンドル・ポリシェンコ社長しゃちょうはNHKの取材しゅざいに対にたいし、輸出ゆしゅつ量りょうは10分ぶんの1程度ていどに減へっている実情じつじょうを明あきらかにしました。

このためこの企業きぎょうはしばらくの間ま、輸出ゆしゅつを停止ていしし、現在げんざいはトラックを使つかってルーマニアやポーランドなどを経由けいゆして外国がいこくの港みなとからの輸出ゆしゅつを試こころみているということです。

またポリシェンコ社長しゃちょうは「輸出ゆしゅつ量りょうは通常つうじょうの10分ぶんの1程度ていどまで減少げんしょうしていて、鉄道てつどうを含ふくめても海上かいじょう輸送ゆそうに匹敵ひってきする量りょうはとても運はこべず、解決かいけつ法ほうはない」と説明せつめいしました。

さらに「毎週まいしゅうのようにオデーサの海水浴かいすいよく場じょうにロシア軍ぐんの機雷きらいが打ち上うちあげられていると聞きいている。これは戦争せんそうが終おわっても残のこる問題もんだいだ」と述のべ、戦闘せんとうが終おわった後のちも輸出ゆしゅつの再開さいかいは容易よういではないという考かんがえを示しめしました。