北朝鮮の
キム・ジョンナム(
金正男)
氏が
殺害された
事件で、
マレーシアの
複数の
地元紙は、ジョンナム
氏の
遺体が、
安置されていた
クアラルンプールの
病院から
国内の
別の
場所に
移されたと
伝え、
両国の
交渉で
何らかの
進展があったという
見方が
出ています。
先月13日に
北朝鮮のキム・ジョンナム
氏が
殺害された
事件では、
北朝鮮側が
遺体を
直ちに
引き渡すよう
求めたの
に対し、
マレーシア政府は、
親族が
名乗り出るのを
優先させ、
引き渡し
先が
決まらない
状況が
続いてきました。
遺体はクアラルンプールの病院に安置されたままでしたが、複数の地元紙は、警察の話として、遺体が26日、国内の別の場所に移されたと伝えました。
病院では、26日午後1時半ごろ、白いワゴン車が到着し、およそ30分後に出て行くのが確認されました。
一方、クアラルンプールの北朝鮮大使館に26日午前、私服姿の男性4人が入り、地元紙は、マレーシア警察の大使館への立ち入りが初めて認められたと伝えました。
マレーシアと北朝鮮は遺体の取り扱いや捜査の進め方で対立してきましたが、マレーシア政府は、北朝鮮と行ってきた交渉について、27日、声明を発表するとしていて、交渉で何らかの進展があったという見方が出ています。
北朝鮮大使館 車が頻繁に出入り
クアラルンプールの北朝鮮大使館では、26日夕方から夜11時すぎにかけて、黒塗りの公用車や大型のワゴン車などが頻繁に出入りしました。
行き先などはわかっていませんが、大使館員のほかに2人組の女性が大きな荷物を抱え、大使館の建物の中に運び込む様子も見られました。