バイデン大統領だいとうりょう USスチール買収ばいしゅう計画けいかく 正式せいしきに阻止そしの意向いこう 米べい報道ほうどう

日本にっぽん製鉄せいてつは2023年ねん12月つき、アメリカの大手おおて鉄鋼てっこうメーカー、USスチールを買収ばいしゅうすることで両社りょうしゃで合意ごういしていて、アメリカ政府せいふの対たい米べい外国がいこく投資とうし委員いいん会かいが安全あんぜん保障ほしょう上じょうのリスクに関にかんする審査しんさを進すすめています。

これについてアメリカのメディア、ブルームバーグは、10日にち、関係かんけい者しゃの話はなしとして委員いいん会かいが今月こんげつ23日にちまでに示しめす審査しんさ結果けっかを踏ふまえて、バイデン大統領だいとうりょうが買収ばいしゅう計画けいかくを正式せいしきに阻止そしする意向いこうだと伝つたえました。

さらに、計画けいかくが阻止そしされた場合ばあい、日本にっぽん製鉄せいてつとUSスチールは訴訟そしょうを起おこす構かまえだという見方みかたも伝つたえています。

ホワイトハウスのジャンピエール報道ほうどう官かんは、10日にちの記者きしゃ会見かいけんで買収ばいしゅう計画けいかくの審査しんさについて「新あたらしい情報じょうほうはない」と述のべました。

アメリカの鉄鋼てっこう業界ぎょうかいの労働ろうどう組合くみあいなどが今回こんかいの買収ばいしゅう計画けいかくに反対はんたいする中なか、バイデン大統領だいとうりょうはこれまでも計画けいかくに否定ひてい的てきな考かんがえを示しめしていて、最終さいしゅう的てきな判断はんだんが注目ちゅうもくされます。

この計画けいかくに対にたいしてはトランプ次期じき大統領だいとうりょうも今月こんげつ2日にち、自身じしんのSNSに「全面ぜんめん的てきに反対はんたいする」などと投稿とうこうし、阻止そしする考かんがえを示しめしています。

日本にっぽん製鉄せいてつ「政治せいじが勝まさる状態じょうたい 適切てきせつではない」

バイデン大統領だいとうりょうが、日本にっぽん製鉄せいてつによるUSスチールの買収ばいしゅう計画けいかくを阻止そしする意向いこうだと現地げんちのメディアが報ほうじたことを受うけて、日本にっぽん製鉄せいてつは、「USスチールとのパートナーシップがUSスチールの将来しょうらいを確たしかなものとするための最善さいぜんの道筋みちすじだと確信かくしんしている。すべての関係かんけい者しゃと誠実せいじつに向き合むきあい、この買収ばいしゅうが中国ちゅうごくからの脅威きょういに対抗たいこうし、アメリカの経済けいざいおよび国家こっか安全あんぜん保障ほしょうを強化きょうかすることを示しめしてきた」とした上うえで、「日にち米べい間かんの不可欠ふかけつな同盟どうめい関係かんけいが重要じゅうような基盤きばんとして存在そんざいする中なかで、政治せいじが真しんの国家こっか安全あんぜん保障ほしょう上じょうの利益りえきに勝まさる状態じょうたいが続つづくことは、適切てきせつではない。アメリカの正義せいぎと公正こうせいさ、および法ほう制度せいどを信しんじており、公正こうせいな結論けつろんを得えるためにUSスチールとも協きょう働してあらゆる手段しゅだんを検討けんとうし、講こうじていく」とコメントしています。