「救急きゅうきゅう医療いりょうの崩壊ほうかいを実感じっかん」救急きゅうきゅう医い学会がっかいが緊急きんきゅう声明せいめい 新型しんがたコロナ

声明せいめいによりますと、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいで発熱はつねつやせきの症状しょうじょうがある患者かんじゃを受け入うけいれる病院びょういんが少すくなくなったことで、救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンターで対応たいおうせざるをえず、その結果けっか、心筋しんきん梗塞こうそくや脳卒中のうそっちゅうなど緊急きんきゅうを要ようする重症じゅうしょう患者かんじゃの受け入うけいれができない事態じたいになっているということです。

また、救急きゅうきゅうで受け入うけいれた患者かんじゃがあとになって新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんしていることが明あきらかになるケースも増ふえていて迅速じんそくな検査けんさが必要ひつようだとしています。さらに、医療いりょう資機材しきざいが圧倒的あっとうてきに不足ふそくし、医療いりょう者しゃの安全あんぜんが確保かくほできず対応たいおうが極きわめて困難こんなんな段階だんかいに至いたっていると訴うったえています。

２ふたつの学会がっかいでは「医療いりょう崩壊ほうかいが生しょうじる際さいの最初さいしょの兆候ちょうこうは救急きゅうきゅう医療いりょう体制たいせいの崩壊ほうかいだが、これはすでに実感じっかんしている」と危機きき感かんを示しめしていて、意見いけんや要望ようぼうをまとめ国こくに伝つたえることにしています。

日本にっぽん救急きゅうきゅう医い学会がっかいの代表だいひょう理事りじで大阪おおさか大学だいがく大学院だいがくいんの嶋津しまづ岳たけし士し教授きょうじゅは「通常つうじょうの救急きゅうきゅうの体制たいせいが維持いじできないという点てんではすでに救急きゅうきゅう医療いりょうは崩壊ほうかいしていると言いえる。新型しんがたコロナウイルスの患者かんじゃも、それ以外いがいの重症じゅうしょう患者かんじゃも、１いち人にんでも多おおくの命いのちを救すくいたいが医療いりょう資源しげんや体制たいせいは十分じゅうぶんでなくジレンマに陥おちいっている。発熱はつねつ外来がいらいの設置せっちなど地域ちいき全体ぜんたいの救急きゅうきゅう医療いりょう体制たいせいを整ととのえるとともにＰＣＲ検査けんさを迅速じんそくに行おこなえる体制たいせいを整備せいびしてもらいたい」と話はなしていました。