経済けいざい連携れんけい協定きょうてい発効はっこうでワイン・チーズ・牛肉ぎゅうにくの輸入ゆにゅう量りょうが大幅おおはば増加ぞうか

財務省ざいむしょうが発表はっぴょうした３月さんがつまでの品目ひんもくごとの貿易ぼうえき統計とうけいによりますと、ＥＵい-ゆ-からの輸入ゆにゅう品ひんでは、２月にがつと３月さんがつの２にか月かげつ間かんでワインが去年きょねんより32％増ふえたほか、チーズも14％増加ぞうかしました。

また、ＴＰＰに参加さんかするカナダやニュージーランドからの牛肉ぎゅうにくの輸入ゆにゅうも、１月いちがつから３月さんがつまでの３さんか月かげつ間かんで、どちらもおよそ２に倍ばいに増ふえています。

経済けいざい連携れんけい協定きょうていが発効はっこうしたことで幅広はばひろい品目ひんもくで関税かんぜいが下さがり、卸売おろしうり業者ぎょうしゃなどが輸入ゆにゅうを増ふやしていることが背景はいけいのひとつになっています。

食品しょくひんスーパー「成城せいじょう石井いしい」では、フランスやイタリアなどの輸入ゆにゅうワインの一部いちぶで、２月にがつから１いち本ほんあたり最大さいだいで300円えんほど値下ねさげした結果けっか、販売はんばい本数ほんすうが２にか月かげつで８はち％増ふえたということです。

星野ほしの鉄兵てっぺい酒販しゅはん課長かちょうは「ＥＵい-ゆ-産さんのワインを初はじめて手てにとるお客様おきゃくさまも増ふえている」と話はなしていました。

関税かんぜいは４月しがつからさらに下さがる

２ふたつの協定きょうていとも、多おおくの品目ひんもくで１いち年ねんごとに段階だんかい的てきに関税かんぜいが引き下ひきさげられていきます。

また、取り決とりきめ上じょう、今月こんげつからは「２に年ねん目め」に入はいるため、品目ひんもくによっては関税かんぜいの引き下ひきさげ幅はばが大おおきくなりました。

例たとえば、牛肉ぎゅうにくの関税かんぜいは、２ふたつの協定きょうていに参加さんかする国くにの場合ばあい、３月さんがつまでは38.5％から27.5％に削減さくげんされ、今月こんげつからはさらに26％余あまりに下さがりました。

一方いっぽう、ＴＰＰから脱退だったいしたアメリカの牛肉ぎゅうにくには38.5％の関税かんぜいが維持いじされます。

また、日本にっぽんとＥＵい-ゆ-のＥＰＡでは、ワインについては、一般いっぱん的てきな750ミリリットル入いりのボトルにかけられていた最大さいだいおよそ94円えんの関税かんぜいが、協定きょうていの発効はっこうと同時どうじに撤廃てっぱいされました。