韓国軍は、
北朝鮮が16
日朝、
北朝鮮東部のカンウォン
道(
江原道)から
日本海に
向けて
飛しょう
体を
2回発射したと
発表し、
アメリカ軍とともに、
詳しい分析を
進めています。
北朝鮮による
飛しょう
体の
発射は
先月25
日以降、
3週間余りの
間に、これで
6回目となります。
韓国軍の
合同参謀本部は
北朝鮮が、16
日朝、
北朝鮮の
東部カンウォン
道から
日本海に
向けて、
飛しょう
体を
2回発射したと
発表しました。
飛行距離や高度など詳しいことはわかっておらず現在、米韓両軍が詳しい分析を進めています。
北朝鮮は先月25日以降、短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体の発射を繰り返していて、今回で3週間余りの間に6回目の発射となります。
北朝鮮は今月20日まで予定されている米韓合同軍事演習に、強く反発していて、韓国軍はさらなる発射の可能性が高いとして、アメリカ軍とともに警戒と監視を強化していました。
北朝鮮は、アメリカに対しては、合同軍事演習が終了すれば、発射をやめ、非核化協議に応じる考えを示す一方で、韓国に対しては発射の中止を求めたことなどを非難し、今後の対話はアメリカとのみ進めるとけん制しています。
北朝鮮としては、硬軟織り交ぜた対応で合同軍事演習を続けるアメリカと韓国の連携に揺さぶりをかけるねらいもあるとみられます。
またトランプ大統領は、短距離のものであれば、発射を容認する考えを示していることから、この間に技術の向上を図ろうという思惑もありそうです。
安倍首相「国民の安全に万全期す」
安倍総理大臣は16日午前10時前、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「わが国の安全保障に影響を与えるようなものでないことは確認されている。引き続き、十分な警戒態勢のもと、アメリカなどとも連携しながら、国民の安全を守るために万全を期していく」と述べました。
先月25日~今月10日に5回 飛しょう体発射
北朝鮮は、先月25日から今月10日にかけて、5回にわたって飛しょう体を発射しています。
先月25日と31日は、いずれも東部のウォンサン(元山)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイルを2発ずつ発射しました。そして、今月2日には、同じ東部のハムギョン(咸鏡)南道ヨンフン付近から日本海に向けて2発のミサイルを発射しました。
一方、今月6日には、南西部のファンヘ(黄海)南道から2発を発射し、今月10日には、再び東部ハムギョン南道のハムン(咸興)付近から2発を発射しました。発射場所を変えることでどこからでも攻撃できる能力を誇示したものとみられています。
また、このすべての発射に、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が立ち会っていて、北朝鮮の国営メディアがその様子を伝えています。
一連の発射について、北朝鮮の国営メディアは、新たな兵器の発射実験だとしたうえで、アメリカと韓国の合同軍事演習に警告を送る機会になるだろうと伝えていました。