アメリカ本土に
向かって
大西洋を
進んでいる
大型のハリケーンは
強い勢力を
維持したまま
南部フロリダ
州に
接近していて、フロリダ
州など3つの
州は
命に
関わる
危険が
あるとして
沿岸部の100
万人以上の
住民に
避難命令を
出し、
直ちに避難するよう
求めています。
大型のハリケーン「ドリアン」は
日本時間の
3日午前3時現在、
アメリカ南部フロリダ
州の
沖合170
キロ付近を
西に
進んでいて、
強い勢力を
保ったまま、
現地時間の
3日から
4日にかけてフロリダ
州に
最も近づく
見通しです。
気象当局によりますと「ドリアン」の中心気圧は938ヘクトパスカル、最大風速は67メートルでハリケーンの強さを示す分類で上から2番目に強い「カテゴリー4」となっています。
アメリカのメディアによりますと日本時間の2日未明に「ドリアン」が上陸したバハマ北部のアバコ島では複数の死傷者が出たほか、大雨や強風によって住宅街一帯が水につかったり家の屋根が飛ばされたりしました。
「ドリアン」が接近しているフロリダ州や隣接するジョージア州、それにサウスカロライナ州の3つの州は命に関わる危険があるとして、沿岸部の住民合わせて100万人以上に避難命令を出して直ちに避難するよう求めているほか、トランプ大統領は非常事態宣言を出し、住民に警戒を呼びかけています。
バハマ 損壊した住宅1万3000棟に上るおそれ
IFRC=国際赤十字・赤新月社連盟によりますと、ハリケーン「ドリアン」が上陸したバハマでは家屋が甚大な被害を受け、激しく損壊した住宅は1万3千棟に上るおそれがあるということです。
また、バハマ北部のアバコ島では、大規模な浸水被害によって井戸の中に塩水が入り込んだおそれがあり、飲み水の供給が緊急の課題だとしています。
IFRCは、初期の対応として、25万スイス・フラン(日本円でおよそ2700万円)を投じて、500世帯分の毛布や太陽電池の充電器、それに緊急の避難場所の支援を行うとしています。
また、アメリカ赤十字は、「ドリアン」が接近しているフロリダ州とサウスカロライナ州、それにジョージア州で最悪の場合、合わせて5万人分の緊急の避難場所が必要になると試算しています。