5日は試合会場の熊谷ラグビー場で最終調整に臨み、公開された冒頭の15分では、軽いランニングやストレッチでウォーミングアップをしたあと、先発と控えのメンバーに分かれて戦術練習を行いました。
このうち、先発のメンバーは、キックされたボールをキャッチしたあと、細かくパスをつないでディフェンスの間を抜けていく動きなどを確認していました。
南アフリカは体格が大きく、特にフォワードが強力で、日本がスクラムで互角に戦えるかや、相手のモールを止められるかが、ワールドカップ本番での戦いを想定するうえでポイントになります。
フランカーで先発する南アフリカ出身のピーター・ラブスカフニ選手は「南アフリカは長年いたところなので大好きだが、日本代表の一員として最善を尽くしたい。自分のやるべきことに最大限、力を発揮したい。少しだけ緊張もしているが、とても興奮しているし、挑戦を楽しみにしている」と話していました。
センターで先発するラファエレティモシー選手は「南アフリカは非常にいいチームでリスペクトしている。自分はセンターとして、アタックではスペースをつくることでチャンスにつなげ、ディフェンスでは、大きい相手をできるだけ止めるのが役目だと考えている」と話していました。
日本 対 南アフリカのテストマッチは、6日午後7時15分から行われ、NHKはBS1で中継します。
南アフリカ代表も試合会場で調整
対戦相手の南アフリカ代表の選手も試合会場で調整しました。
世界ランキング5位の南アフリカは、5日午後、試合会場の熊谷ラグビー場で最終調整に臨み冒頭の15分間を公開しました。
練習ではキャプテンでフランカーのシヤ・コリシ選手や、スタンドオフのハンドレ・ポラード選手など主力メンバーが顔をそろえ、短いパス回しやダッシュなど軽めのメニューで調整していました。
ワールドカップで、南アフリカは、今月21日の1次リーグ初戦で大会3連覇を目指すニュージーランドと対戦することになっていて、日本戦は選手のコンディションなどを確認する重要な試合となります。
練習後、取材に応じたコリシ選手は「日本との試合は非常に楽しみでかつ重要な一戦だ。4年前のワールドカップでの敗戦はタフな経験だったが、あの試合のおかげで私たちも強くなった。あすはわれわれのフォワードの強さを前面に出し、ボールをキープして試合を進めたい」と意気込みを話しました。
コリシ選手は、黒人選手として初めてワールドカップに臨む南アフリカのキャプテンを務めることについて「夢にも思わなかったことだ。われわれがどういう由来で何を背負っているのか、南アフリカでは特別なことと捉えてもらっている。キャプテンとしてこれまでやってきた努力を継続していきたい」と話していました。