福島第一原子力発電所にたまり
続けている
放射性物質のトリチウム
などを
含む水の
処分について、
大阪市の
松井市長は、
環境への
影響がないことが
科学的に
確認できれば、
大阪湾への
放出に
協力する
考えを
示しました。
福島第一原子力発電所にたまり
続けている、
放射性物質のトリチウム
などを
含む水の
処分について、
原田前環境大臣は、
先週、「
海洋放出しか
方法がないというのが
私の
印象だ」と
述べました。
これについて、大阪市の松井市長は17日、大阪市役所で記者団に対し「未来永劫タンクに水をとどめおくことは無理なのだから、処理をして、自然界レベルの基準を下回っているものであれば、科学的根拠をきちんと示して、海洋放出すべきだと思っている。まずは政府が国民に丁寧に説明をして決断すべきだ」と述べました。
そのうえで、記者団が「海洋放出に大阪として協力する余地はあるのか」と質問したのに対し「持ってきてもらって流すのであれば協力する余地はある。科学的にだめなものは受け入れないが、全く環境被害のないものは国全体で処理すべき問題だ」と述べ、環境への影響がないことが科学的に確認できれば、大阪湾への放出に協力する考えを示しました。
さらに松井市長は「政府は、科学者を入れた検証委員会を早急に作って、自然界レベル以下だということを科学的根拠をもって、はっきり示してほしい」と述べました。