日本新聞: 旧優生保護法シンポジウム手術受けた被害者全面的解決を訴え

旧きゅう優生ゆうせい保護ほご法ほうシンポジウム手術しゅじゅつ受うけた被害ひがい者しゃ全面ぜんめん的てき解決かいけつを訴うったえ

Aug 10, 2024 00:08

Furigana

平成へいせいの初はじめまで続つづき、障害しょうがいなどを理由りゆうに強制きょうせい的てきに不妊ふにん手術しゅじゅつを受うけさせる根拠こんきょとなった、旧きゅう優生ゆうせい保護ほご法ほうについて考かんがえるシンポジウムが開ひらかれ、手術しゅじゅつを受うけた被害ひがい者しゃが国くにへの補償ほしょうなど全面ぜんめん的てきな解決かいけつを訴うったえました。

このシンポジウムは日弁連にちべんれん＝日本にっぽん弁護士べんごし連合れんごう会かいが旧きゅう優生ゆうせい保護ほご法ほうによる被害ひがいの回復かいふくや差別さべつの解消かいしょうにつなげようと都内とないで9日にち開催かいさいし、オンラインを含ふくめ300人にん余あまりが参加さんかしました。

パネルディスカッションに参加さんかした北きた三郎さぶろうさん（仮名かめい）は10代だいだったおよそ70年ねん前まえ、旧きゅう優生ゆうせい保護ほご法ほうに基もとづく手術しゅじゅつを受うけさせられました。

平成へいせいに入はいり、法律ほうりつが改正かいせいされたあとに国くにに賠償ばいしょうを求もとめる裁判さいばんを起おこし、6年ねんにわたる闘たたかいの末すえに先月せんげつ3日にち、最高さいこう裁判所さいばんしょが旧きゅう優生ゆうせい保護ほご法ほうは憲法けんぽう違反いはんだったとして国くにに賠償ばいしょうを命めいじ、勝訴しょうそしました。

北きたさんは「皆みなさんの力ちからで最高裁さいこうさいが開ひらかずの扉とびらを開ひらいた。子こどもができない体からだにされて、つらい人生じんせいを歩あゆんできたが過去かこは戻もどってこない。私わたしたちを救すくう法律ほうりつを作つくってほしい」と訴うったえ、裁判さいばんを起おこしていない被害ひがい者しゃも含ふくめた補償ほしょうなど、全面ぜんめん的てきな解決かいけつを訴うったえました。