米航空機大手ボーイングの労働組合は4日、組合員による投票を行い、会社からの新たな提案を受け入れた。米国で過去25年あまりで最もコストのかかったストライキが終結することになった。
国際機械工労働組合(IAM)によれば、会社からの提案に59%が賛成した。
IAMの交渉の責任者ジョン・ホルデン氏は「組合員を誇りに思う。これは勝利だ。彼らは多くを成し遂げた。我々は前に進む準備ができている」と述べた。
ボーイングのケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は声明で、「過去数カ月間は我々全員にとって困難な日々だったが、我々は皆同じチームの一員だ。我々は、耳を傾け、協力することによってのみ前進できる。ボーイングを象徴的な企業にした卓越性を取り戻すための多くの仕事が待っている」と述べた。
今回の承認された提案では即時に13%の賃上げが行われる。次の2年はいずれも9%の賃上げが行われ、契約の最後の年となる4年目にさらに7%の賃上げとなる。そのほか、一時金として1万2000ドルが支給される。ただ、2014年に廃止となった従来の年金制度は復活しない。
従業員3万3000人が参加したストライキは9月13日に始まっていた。6日から生産が再開される。