十島としま村むらによりますと、今月こんげつ1日にち時点じてんで、島しまには38世帯せたい84人にんが住すんでいるということです。

島しまのほぼ中央ちゅうおうには標高ひょうこう799メートルの御岳おんたけがあり長期ちょうき間かんにわたって噴火ふんかを繰り返くりかえしています。

住民じゅうみんはこの御岳おんたけから南みなみに4キロほど離はなれた元浦もとうら港こうの周辺しゅうへんに暮くらしています。

村役場むらやくばは島しまから200キロ以上いじょう離はなれた鹿児島かごしま市しにあり、週しゅうに2回かい、村むらが運営うんえいするフェリーが運航うんこうしています。

気象庁きしょうちょうによりますと、江戸えど時代じだいの1813年ねんに起おきた大だい規模きぼな噴火ふんかでは、火砕流かさいりゅうや、流出りゅうしゅつした溶岩ようがんが海岸かいがんまで到達とうたつしたことに加くわえ、山やま体たい崩壊ほうかいも起おき、当時とうじの島民とうみんは全員ぜんいん避難ひなんして70年ねん後ごの1883年ねんまで無人島むじんとうになりました。

また1884年ねんの噴火ふんかでも溶岩ようがん流りゅうが海うみにまで達たっし、噴火ふんか活動かつどうはよくとしまで続つづいたほか、1956年ねんからは毎年まいとし噴火ふんかを繰り返くりかえしています。

最近さいきんでは去年きょねん以降いこう爆発ばくはつ的てきな噴火ふんかが増ふえ、1年間ねんかんに起おきた回数かいすうは764回かいと前まえの年としの15回かいを大幅おおはばに上回うわまわり、観測かんそくを始はじめてから最もっとも多おおくなりました。

去年きょねん12月つきとことし3月つき、それに6月つきには、大おおきな噴石せきを火口かこうから1キロ前後ぜんご飛とばす噴火ふんかが相次あいつぎ、噴火ふんか警戒けいかいレベルの引き上ひきあげと引き下ひきさげを繰り返くりかえしていて、7月つき29日にち以降いこうは「火口かこう周辺しゅうへん規制きせい」を示しめす「2」に引き下ひきさげられていました。

また7月つき以降いこうは噴煙ふんえんが火口かこうから3000メートル以上いじょうに達たっする噴火ふんかが相次あいつぎ、8月つき28日にちには気象庁きしょうちょうが2003年ねんに観測かんそくを始はじめてから最もっとも高たかい火口かこうから4800メートルまで上あがっていることが確認かくにんされました。