去年に起きた中国軍とインド軍との衝突について、中国軍がこれまで明らかにしていなかった死者数を公表しました。中国による具体的な発表は今回が初めてです。
今月19日付の中国人民解放軍の機関紙は去年6月のインド軍との衝突で4人が死亡したと初めて報じました。
インド軍については「一方的に国境付近での現状変更を図り、交渉していた兵士らに攻撃を仕掛けた」と批判しました。
また、中国軍の最高意思決定機関である中央軍事委員会は重傷者1人を含む5人を英雄とたたえました。
この係争地帯では去年4月から双方のにらみ合いが続き、中国国防省は今月10日、双方の部隊が前線から撤退を始めたと発表していました。