インドネシア・バリ島にあるウルワツ寺院のサルたちは、人間から奪ったバッグや帽子、サングラス、携帯電話などと引き換えに、「身代金」として相応の質や量の餌を出すよう被害者に要求します。そんな研究結果が英科学誌ロイヤル・ソサエティに発表されました。
それによると、同寺院のカニクイザルは成体の知能が高く、電子機器など観光客にとって最も価値が高い品目を見定めてひったくり、それに相応する価値があるとみなした食べ物を与えられなければ、奪った物品を手放さないそうです。
この論文は11日に発表されました。サルの観察は2015~16年の273日以上にわたって実施され、19年にも追跡調査が行われました。