化学兵器の
神経剤で
襲われたとみられているロシアの
野党勢力の
指導者ナワリヌイ
氏が
療養先のドイツからロシアに
帰国した
直後、
空港で
拘束され、プーチン
政権に対する欧米諸国の
批判が
一層強まることが
予想されます。ロシアの
野党勢力の
指導者ナワリヌイ
氏は
去年8
月、
旅客機で
移動中に
突然意識を
失ってドイツの
病院で
治療を
受け、
国際的な
調査報道グループは、ロシアの
治安機関が
化学兵器の
神経剤を
使って
襲ったとする
調査結果を
先月、
公表しています。
ナワリヌイ氏は17日、療養先のドイツからロシアに帰国し、モスクワの空港で「私は何も恐れず、いつもどおり、家に帰るだけだ。自分が正しいことを知っている」と述べました。
しかしその直後、入国審査を受ける際に拘束され、同行していた弁護士の抗議にもかかわらず、連行されました。
ロシアのインターファクス通信によりますと、ナワリヌイ氏には過去の刑事事件で執行猶予付きの有罪判決が出ており、みずからの居場所を知らせる義務に違反したため拘束されたということです。
ナワリヌイ氏を標的とした毒殺未遂疑惑をめぐっては、去年9月、G7=主要7か国の外相が「最も強いことばで非難する」との共同声明を発表しており、今回の拘束をきっかけに、プーチン政権に対する欧米諸国の批判が一層強まることが予想されます。