英南極調査所(BAS)の発表によると、ハリー研究基地のあるブラント棚氷から、面積1270平方キロの氷山が分離しました。同基地は南極の冬入りにともなって閉鎖され、12人のスタッフも今月初めに退去していました。
厚さ150メートルの棚氷には大きな亀裂があり、数年前から氷山の分離が予想されていたということです。
昨年11月に「ノース・リフト」と呼ばれる新たな亀裂が別の大きな亀裂に向かって伸び始め、先月は1日に1キロずつ進行。今月半ばの空撮ビデオでは、目が届く限りの長さに達していました。
26日午前に割れ目が数百メートルまで広がり、氷山が切り離されました。
南極では17年にラーセンCという棚氷が割れて、さらに大きな氷山が出現。この氷山は漂流し、昨年末に外洋へ出ました。