旧チェコスロバキア出身のグルベローバさんは、ブラチスラバで音楽を学び、1968年にデビューしました。
その2年後にはウィーン国立歌劇場で上演されたモーツァルトの「魔笛」の夜の女王役に抜てきされ、「コロラトゥーラ」と呼ばれる華やかで技巧的な旋律で、世界にその名を知られるようになりました。
その後、半世紀にわたって世界的なソプラノ歌手として各国で公演を繰り返し、日本もたびたび訪れて多くのファンを集めてきました。
グルベローバさんが所属していたドイツの事務所などによりますと、74歳だったグルベローバさんは18日、スイスのチューリヒで亡くなったということです。
グルベローバさんが700回以上舞台に立ったウィーン国立歌劇場は、ホームページで訃報を伝え「オペラ界の伝説を失った」とその死を悼んでいます。