精神科の病院で男性拘束され死亡両親の逆転勝訴確定最高裁 - Easy News

精神せいしん科かの病院びょういんに入院にゅういんしていた石川いしかわ県けんの男性だんせいがベッドに拘束こうそくされエコノミークラス症候しょうこう群ぐんを発症はっしょうして死亡しぼうしたことをめぐり、男性だんせいの両親りょうしんが病院びょういんに賠償ばいしょうを求もとめた裁判さいばんで、最高さいこう裁判所さいばんしょは病院びょういん側がわの上告じょうこくを退しりぞけ、賠償ばいしょうを命めいじた2審しんの判決はんけつが確定かくていしました。

5年ねん前まえ、石川いしかわ県内けんないの精神せいしん科かの病院びょういんに入院にゅういんした40歳さいの男性だんせいが6日間にちかんベッドに拘束こうそくされたあと「エコノミークラス症候しょうこう群ぐん」を発症はっしょうして死亡しぼうし、男性だんせいの両親りょうしんは、「必要ひつようがないのに違法いほうな拘束こうそくを続つづけた」などとして病院びょういん側がわに賠償ばいしょうを求もとめました。

1審しんの金沢かなざわ地方ちほう裁判所さいばんしょは「拘束こうそく以外いがいに手段しゅだんがないと医師いしが判断はんだんしたのは不ふ合理ごうりではない」として、両親りょうしんの訴うったえを退しりぞけましたが、2審しんの名古屋なごや高等こうとう裁判所さいばんしょ金沢かなざわ支部しぶは去年きょねん12月つき、「拘束こうそくを始はじめた時点じてんでは男性だんせいは暴あばれることもなく薬くすりも拒否きょひせずに飲のんでいて、拘束こうそくが必要ひつような状態じょうたいではなかった。医師いしの判断はんだんは早はやすぎた」と指摘してきして病院びょういん側がわの責任せきにんを認みとめ、3500万まん円えん余あまりの賠償ばいしょうを命めいじました。