米連邦捜査局(FBI)が今年8月、ロシア在住の人物によるランサムウェア攻撃に関連して、約230万ドル(約2億6000万円)相当の暗号資産(仮想通貨)を押収していたことが、11月30日に公開された法廷文書で明らかになりました。
司法省がテキサス州ダラスの連邦地裁に提出した起訴状によると、この人物はロシア系のハッカー集団「REvil(レビル)」のメンバーで、ロシア北西部サンクトペテルブルク在住とされます。レビルはこれまで米企業や政府機関にランサムウェア攻撃を仕掛け、数百万ドルを脅し取ってきました。
ただし、これまでに押収された金額は、レビルの攻撃による被害総額のごく一部にすぎないそうです。起訴状によれば、2019年4月から今年7月までに米国内外でレビルに脅し取られた身代金は、総額2億ドルを超えました。