トンガ大規模噴火空路での支援物資輸送始まる - Easy News

南太平洋みなみたいへいようのトンガ付近ふきんで発生はっせいした大だい規模きぼな海底かいてい火山かざんの噴火ふんかについて、ニュージーランド政府せいふは、支援しえん物資ぶっしを載のせた航空こうくう機きを現地げんちに派遣はけんしました。今後こんご、周辺しゅうへん国こくによる支援しえん活動かつどうが本格ほんかく化かする見込みこみで、飲料いんりょう水すいなどの供給きょうきゅうが進すすむことが期待きたいされます。

今月こんげつ15日にちにトンガ付近ふきんで発生はっせいした大だい規模きぼな海底かいてい火山かざんの噴火ふんかについて、トンガ政府せいふはこれまでに3人にんが死亡しぼうし、多おおくのけが人けがにんが出でたと発表はっぴょうしています。

現地げんちのラジオ局きょくの職員しょくいんが首都しゅとヌクアロファで18日にち撮影さつえいしたとする画像がぞうでは、屋根やねやボンネットが灰はいに覆おおわれた車くるまなどがとらえられていて、火山灰かざんばいによって人々ひとびとの生活せいかつが影響えいきょうを受うけていることが懸念けねんされています。

こうした中なか、ニュージーランド政府せいふは20日にち、現地げんちの空港くうこうの滑走かっそう路ろで火山灰かざんばいを取り除とりのぞく作業さぎょうが終おわり、着陸ちゃくりくできる環境かんきょうが整ととのったとして飲料いんりょう水すいや通信つうしん機器ききなどの支援しえん物資ぶっしを載のせた軍ぐんの航空こうくう機きを派遣はけんしました。

航空こうくう機きは日本にっぽん時間じかんの正午しょうごごろに到着とうちゃくする予定よていで、噴火ふんかの発生はっせい以来いらい、トンガに国外こくがいからの支援しえん物資ぶっしが届とどくのは初はじめてとなります。

トンガでは新型しんがたコロナウイルスの厳きびしい水際みずぎわ対策たいさくを続つづけていることから、ニュージーランド政府せいふは「支援しえん物資ぶっしの供給きょうきゅうは人ひととの接触せっしょくを避さけて行おこない、航空こうくう機きがトンガの地上ちじょうにとどまるのは90分ふん以内いないとする」としています。

オーストラリア政府せいふも20日にち、軍ぐんの航空こうくう機きを現地げんちに派遣はけんするとしていて、今後こんご、周辺しゅうへん国こくによる支援しえんが本格ほんかく化かし、飲料いんりょう水すいなどの供給きょうきゅうが進すすむことが期待きたいされます。

国連こくれん機関きかん「トンガの人口じんこうの8割わり超ちょうが影響えいきょう」

南太平洋みなみたいへいようのトンガ付近ふきんで発生はっせいした大だい規模きぼな海底かいてい火山かざんの噴火ふんかについて、OCHA＝国連こくれん人道じんどう問題もんだい調整ちょうせい事務所じむしょは19日にち「トンガの人口じんこうの8割わりを超こえるおよそ8万まん4000人にんが災害さいがいによる影響えいきょうを受うけた」と明あきらかにしました。

これについて、国連こくれんのデュジャリック報道ほうどう官かんは会見かいけんで「現地げんちの人ひとたちは家いえや通信つうしん手段しゅだんを失うしない生活せいかつに影響えいきょうがでている。また、水みずの問題もんだいは命いのちにかかわる最大さいだいの問題もんだいだ」と述のべ、安全あんぜんな飲料いんりょう水すいや食料しょくりょうなどの支援しえん物資ぶっしが求もとめられているとしました。

このほか、OCHAは「トンガ政府せいふが来月らいげつ13日にちまで非常ひじょう事態じたい宣言せんげんを発表はっぴょうした」と明あきらかにしました。

現地げんちのラジオ局きょく職員しょくいん飲料いんりょう水すいの供給きょうきゅう求もとめる

現地げんちのラジオ局きょくの職員しょくいんが18日にちに首都しゅとヌクアロファで撮影さつえいしたとする写真しゃしんでは、海岸かいがん沿ぞいの建物たてものが壊こわれているほか、樹木じゅもくがなぎ倒なぎたおされ、津波つなみによる被害ひがいとみられます。

また、別べつの写真しゃしんでは、市民しみんが、がれきや土砂どしゃの掃除そうじにあたっている姿すがたも確認かくにんできます。

さらに、海岸かいがんから700メートルほど離はなれた教会きょうかいを写うつしたとみられる写真しゃしんでは、屋根やねや周囲しゅういが火山灰かざんばいに覆おおわれ、噴火ふんかによって大量たいりょうの火山灰かざんばいが降ふった様子ようすがうかがえます。

撮影さつえいしたラジオ局きょく職員しょくいんのマリアン・クプさんは噴火ふんかの発生はっせい当時とうじについて「とても大おおきな音おとで耳鳴みみなりがして家族かぞくの声こえを互たがいに聞き取ききとれず『逃にげる準備じゅんびをして』と指ゆびさしながら伝つたえるしかできませんでした。そのあと、家族かぞくと一緒いっしょに海岸かいがんのそばから避難ひなんしました」と緊迫きんぱくした状況じょうきょうを語かたりました。

そして現状げんじょうについて「人々ひとびとは建物たてものの屋根やねや車くるまなどあらゆる場所ばしょに積つもった火山灰かざんばいの除去じょきょに追おわれています」と述のべたうえで「今いまのところ、食料しょくりょうは大丈夫だいじょうぶですが、食料しょくりょうが問題もんだいなく輸入ゆにゅうされることを期待きたいしています。最もっとも懸念けねんしているのが水みずです」と指摘してきし、飲料いんりょう水すいの供給きょうきゅうを求もとめました。