公立病院など全国400
余りの
病院について
厚生労働省は、
診療実績が
特に少なかったり、
似たような
病院が
近くにあったりして、
再編や
統合などの
議論が
必要だと
判断し、26
日、その
病院名を
公表しました。
今後、
自治体などに
再編統合を
検討するよう
要請することにしています。
公立病院と
公的病院は
全国に
およそ1500
か所設置されていますが、
患者が
少なかったり、
周辺の
地域に
似たような
病院があったりして、ベッド
数が
過剰になっているところも
多くあるという
指摘が
出ています。
こうした中、厚生労働省は全国424の病院について再編や統合などを議論すべきだとして、26日、その病院名を公表しました。
このうちがんや周産期、それに救急などの領域で、診療実績が特に少ないという病院が277か所、近隣に似たような機能を持つ医療機関があるという病院が307か所あります。
都道府県別にみますと、最も多いのが北海道で54病院、次いで新潟県が22病院、宮城県が19病院、長野県と兵庫県で15病院などとなっています。
厚生労働省は公立病院の再編や統合は国ではなく、あくまで地域で決定するものだとしたうえで、診療実績のほか、医師の働き方改革なども考慮して、ほかの医療機関との統合や近隣の病院と機能や役割を分担する再編を検討してほしいとしています。
厚生労働省は今後自治体に通知し、都道府県が設ける会議などで再編や統合を議論して、来年9月末までに結論を出すよう求めることにしています。
しかし、公立病院の再編や統合は住民などから反対の声が上がる可能性もあり、地域によっては議論が難航することも予想されます。