アメリカのフェイスブックが
発行を
計画している
暗号資産「リブラ」について、アメリカの
電子決済大手ペイパルが
構想からの
脱退を
表明しました。クレジットカード
大手の
マスターカードやビザも
参加を
再検討していると
伝えられていて、フェイスブックが
計画の
見直しを
迫られる
事態も
予想されます。
アメリカのフェイスブックは国境をまたいだ送金にも使える暗号資産「リブラ」を来年、発行する計画ですが、各国の中央銀行などは個人データを適正に管理できるのかや資金洗浄に悪用されないかといった懸念を深めていて、サービスの開始には時間がかかるという見方が出ています。
こうした中、リブラを管理する「リブラ協会」の創立メンバーであるアメリカの電子決済大手、ペイパルが4日、協会からの脱退を表明しました。創立メンバーの脱退はこれが初めてとみられ、理由についてペイパルは「既存の事業に専念し金融サービスをより民主的にするため」としています。
リブラ協会には20以上の世界的な企業が参加していることから、リブラは利便性が高く一気に普及する可能性があるとみられてきましたが、クレジットカード大手のマスターカードやビザも当局との関係悪化を恐れて参加を再検討していると伝えられていて、今後フェイスブックが計画の見直しを迫られる事態も予想されます。