ローマ・カトリック
教会でフランシスコ
法王に
次ぐ地位と
なる枢機卿に、
日本で
長年にわたり
活躍したルクセンブルクの
大司教が
就任し、
日本とバチカンの
関係強化につながることが
期待されています。
ローマ・カトリック教会の中心地、バチカンのサンピエトロ大聖堂では5日、フランシスコ法王が新たに任命した13人の枢機卿の親任式が行われました。
式ではフランシスコ法王が一人一人の名前を読み上げたあと、枢機卿のシンボルとなる深紅の帽子「ビレッタ」などを手渡しました。
このうち、ルクセンブルクの大司教のジャンクロード・オロリッシュ氏は、フランシスコ法王と同じイエズス会の出身で、上智大学の副学長を務めるなど、合わせて20年以上日本に滞在し、日本との関係が深いことで知られています。
枢機卿はローマ法王を補佐する、法王に次ぐ地位の聖職者で、80歳未満であれば法王を選ぶ選挙「コンクラーベ」で投票権を持ちます。
現在、枢機卿はヨーロッパの出身者が半数近くを占め、日本人は去年就任した前田枢機卿の1人となっています。
オロリッシュ氏の就任によって、来月のフランシスコ法王の訪日を前に、日本との関係の深い枢機卿が誕生することになり、日本とバチカンの関係強化につながることが期待されています。