大規模な
停電が
発生した
台風15
号からまもなく
1か月と
なる千葉県で、
人工呼吸器を
使っている
難病の
男性を
エレベーターを
使わずに
避難させる
訓練が
行われました。
先月の
台風15
号で
大規模な
停電が
起きた
千葉県では
各地で
大きな被害が
出ましたが、
このうち八千代市では
全身の
筋肉が
徐々に動かなく
なる難病 ALS=
筋萎縮性側索硬化症を
患う
医師の
太田守武さんの
自宅も
一時停電にみまわれました。
太田さんは停電で人工呼吸器の装置が予備電源に切り替わるなどの怖さを経験したことから、6日、自宅のある5階の部屋からエレベーターを使わずに避難する訓練を、訪問看護師や介護士などと一緒に行いました。
タオルケットや物干しざおで作った簡易式の担架などに太田さんを乗せ、3キロほどの重さの人工呼吸器やたんの吸気などの装備も持ちながら、5人がかりで階段を下りる方法を確認していました。
しかし途中で何度も太田さんの体が担架から落ちそうになって太田さんが「怖い」と意思表示する場面もあり、訓練の出席者からは「安全で迅速に避難するには、どんな方法が望ましいのか課題が残った」という声も聞かれました。
訓練のあと太田さんは目の動きなどを通じて「日頃から接する介護士の方と、このような訓練を繰り返し行うことが重要だと感じました」と訴えていました。