カナダの
大自然で
痩せ
細った
3頭のハイイログマが
見つかり、
餌にしているサケの
遡上(そじょう)の
記録的な
減少が
原因だとして、
地元では
養殖のサケを
餌に
与える動きも
出ています。カナダ
西部のブリティッシュ・コロンビア
州で
先月、
写真家の
男性が
痩せ
細った
3頭のハイイログマを
見つけ、
写真をSNSに
投稿しました。
3頭は親子とみられ、このうち2頭は地面に頭をつけて餌を探しているようにも見え、写真を撮影したロルフ・ヒッカーさんもSNSに「川にはサケが1匹もいない。サケなしでクマたちは冬を乗り切れるのだろうか」と書き込んでいます。
ハイイログマは冬を前にしたこの時期に餌をたくさん食べる必要がありますが、ことしは餌にしているサケの遡上が記録的な減少となっていて、多くのクマが栄養不足になっている可能性があるということです。
「グリズリー」の名で知られるハイイログマが川に入ってサケをとる姿はこの時期の風物詩でもあるだけに、地元では驚きを持って受け止められ、養殖のサケを餌に与える動きも出ています。
地元メディアは、餌のサケの減少の背景として地球温暖化がサケの生態を変化させているとするカナダ政府の報告書などを引用して伝え、問題の深刻さを訴えています。