一方いっぽう、支払しはらいの際さいに申告しんこくせず買かった商品しょうひんを店内てんないで食たべたという人ひとからは「早速さっそくイートイン脱税だつぜいをしてしまった」とか「イートイン脱税だつぜいしてしまったんだけど、こういうのってどこに謝あやまればいいんだろう」などと書き込かきこまれています。

同おなじ商品しょうひんでも、持ち帰もちかえりか店内てんないで食たべるかによって税率ぜいりつが変かわることについて「わずらわしい制度せいど」「法律ほうりつがザル」などといった書き込かきこみもみられます。

国税庁こくぜいちょうによりますと、スーパーやコンビニなどは大半たいはんの商品しょうひんが持ち帰もちかえりを前提ぜんていとしているため、店みせ側がわから一いち人にん一いち人にんの客きゃくに対にたいして厳密げんみつに確認かくにんする必要ひつようはなく、客きゃく側がわからの申し出もうしでなどによって税率ぜいりつを判断はんだんしているということです。

国税庁こくぜいちょうなどは「商品しょうひんが販売はんばいされた時点じてんで８はち％か10％かが決定けっていするため、持ち帰もちかえり用ようとして購入こうにゅうした客きゃくが気きが変かわって店内てんないで食たべたとしても税率ぜいりつを変更へんこうすることは通常つうじょうないが、正ただしい申告しんこくを心こころがけてほしい」と呼よびかけています。

イートインの利用りよう者しゃは

東京とうきょう 足立あだち区くのスーパーマーケットでは、買かった商品しょうひんを店内てんないで食たべることもできます。

食料しょくりょう品ひんは原則げんそくとして軽減けいげん税率ぜいりつが適用てきようされ消費しょうひ税ぜいは８はち％ですが、店内てんないで食たべる「イートイン」の場合ばあいは10％になるため、店みせでは「店内てんないで飲食いんしょくする場合ばあいは、精算せいさん前まえに店員てんいんに申し出もうしでてください」などと書かいたポスターを貼はって、客きゃくへの呼よびかけを行おこなっています。

店みせを利用りようする人ひとに話はなしを聞きくと店内てんないで食たべる場合ばあいでも申告しんこくしないという人ひともいました。

50代だいの男性だんせいは「消費しょうひ税ぜいが上あがってからもイートインを利用りようしているが正直しょうじきレジで申告しんこくして10％にしたことはないし今後こんごも申告しんこくしないと思おもう。できるだけ安やすい商品しょうひんを買かうために来きているので、１いち円えんでも安やすく買かいたい」と話はなしていました。

また、時々ときどきイートインスペースを利用りようするという50代だいの女性じょせいは「今後こんご、イートインを使つかうことは減へると思おもうが、どうしても食たべたい気分きぶんの時ときもある。店内てんないで食たべず節約せつやくしようとしてちょっと悩なやんでしまうかもしれない」と話はなしていました。

イートイン利用りよう者しゃ激減げきげんの店みせも

多おおくのコンビニやスーパーでは店内てんないで食たべるイートインの場合ばあい、税率ぜいりつが10％になるため購入こうにゅう時じに申し出もうしでるよう求もとめるポスターを張り出はりだしています。

都内とないのあるコンビニでは、今月こんげつからイートインコーナーの壁かべ一いち面めんに税率ぜいりつ変更へんこうを知しらせるポスターを並なべて貼はりました。

その結果けっか、以前いぜんは１いち日にちに５ご、60人にんほどいたイートインコーナーの利用りよう者しゃが、最近さいきんは５ご、６ろく人にんほどと大幅おおはばに減へったということです。

一方いっぽう、買かった商品しょうひんを店みせの前まえのスペースや、とめた車くるまの中なかで食たべる人ひとが増ふえたということです。

このコンビニ店てんのオーナーは「イートインはあくまでも無料むりょうのサービスなので、お客おきゃくさんともめ事もめごとにならないようポスターで税率ぜいりつの周知しゅうちを徹底てっていした。イートインの利用りよう者しゃがこれ以上いじょう減へるのであれば、イートイン自体じたいをやめることも考かんがえている」と話はなしています。