ドイツ東部の都市マグデブルクで20日、クリスマスマーケットが開かれていたところ、訪れていた人たちに車が突っ込みました。
地元のザクセン・アンハルト州の首相によりますと、これまでに子どもを含む2人の死亡が確認されたほか、少なくとも60人がけがをしたということです。
地元当局は意図的に車を暴走させた単独による犯行だとみており、州の首相はサウジアラビア出身の医師の容疑者1人を拘束したと明らかにしました。
日本の外務省によりますと、これまでのところ、日本人の被害の情報はないということで、引き続き情報収集にあたっているということです。
現場付近の映像では、大勢の警察官や救急隊員が対応にあたっているほか、けがをしたとみられる人が担架にのせられて、救急車に運び込まれる様子も確認できます。また、マーケットの店の付近には物が散乱している様子が確認できます。
ドイツでは2016年、ベルリンでクリスマスマーケットにトラックが突っ込み12人が死亡するテロ事件が起きています。
現場のクリスマスマーケットは
ドイツ東部の都市マグデブルクは、ザクセン・アンハルト州の州都で、BBCによりますと、人口はおよそ24万で、首都ベルリンから車で1時間半ほどの場所にあるということです。
現場となったクリスマスマーケットは先月から開催されていて、ホームページによりますと、およそ140の出店のほか、観覧車や子ども向けのメリーゴーラウンドなども設置されていたということです。
ドイツのクリスマスマーケットは年末の風物詩として各地で開催されていて、毎年、地元の人たちだけでなく、多くの観光客が訪れています。
ショルツ首相「思いは被害者やその家族とともにある」
ドイツのショルツ首相は自身のSNSで「私の思いは被害者やその家族とともにある。大変な状況で対応にあたっている救急隊員らに感謝する」とコメントしました。