「水の都」として有名なベネチアとその周りの島々は1987年に世界文化遺産に登録されました。しかし、大規模なインフラ整備に加え、大型クルーズ船が起こす波や多くの観光客が歴史的建造物や生態系に悪影響を与えるとして、危機にさらされている世界遺産、「危機遺産」リストへの登録を勧告されていました。
これに対し、イタリア政府は来月1日からベネチア中心部サンマルコ広場周辺の運河での大型クルーズ船の運航を禁止すると発表。22日、世界遺産委員会は、この対策を評価し、登録を見送りました。2023年に改めて評価するということです。