米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は24日、太陽への接近通過(フライバイ)を行い、太陽表面から610万キロ以内に接近します。これは人類が太陽に最も近づく記録的な飛行となります。
NASAによると、探査機は時速69万2000キロで飛行します。この速度は米首都ワシントンから東京まで1分未満で到着できるほどの速さだということです。NASAは16日、ユーチューブで、この高速接近通過によりパーカー・ソーラー・プローブは史上最速の人工物になると発表しました。
2018年8月12日に同探査機が打ち上げられて以降、このミッションは今回の歴史的な節目に向けて準備を進めてきました。打ち上げにはユージン・パーカー氏も出席。同氏は太陽研究分野である太陽物理学の先駆者となった天体物理学者で、探査機の名前の由来となった人物です。