このパンフレットは、ワクチンの副反応に対する不安の声などを受けて、正確な情報を伝えようと目黒区医師会が2万部作成し、区内の診療所や公共施設などで配布しています。
ワクチンの接種によって発症リスクが20分の1に減少する一方、ごくまれに重篤な副反応があらわれると記され、副反応の頻度については一般的なワクチンやペニシリンとの比較も示しています。
目黒区での高齢者への接種は、75歳以上の人を優先して来月始まる見込みですが、パンフレットを手に取って持ち帰る人が多く、医師会は関心の高さが伺えるとしています。
診療所を訪れた87歳の男性は「分かりやすく情報がまとまっていて助かります。副反応のおそれよりも接種の利点が大きいと、私自身は考えています。早く接種したいと待っています」と話していました。
目黒区医師会の花谷勇治会長は「かかりつけの患者から、ワクチンについて尋ねられることが多くなり、副反応への不安も少なくないと感じた。ワクチンの効果とリスクを両方示し、理解したうえで、納得して接種を受けてもらうことが重要だと考えた」としています。
そのうえで、「今はワクチンを待っている状況だが、医師会としてなるべく多くの人にスムーズに接種してもらえるよう準備を進めたい」と話しています。