大谷選手は去年9月に自身2回目となる右ひじのじん帯を修復する手術を受け、今シーズンは指名打者で試合に出場しながらピッチャーとしてのリハビリを続けています。
ことし3月にキャッチボールを再開したあと徐々に距離を伸ばし、先月からはブルペンで投球練習も行っていて、14日の試合前には4日ぶりにブルペンで投球練習を行いました。
大谷選手はまずグラウンドでキャッチボールをおよそ60球行い、ブルペンでは変化球を交え手術後6回目のブルペンで最も多い25球を投げました。
時折タブレットでボールのデータを確認する様子も見られ、最後は力強いボールを投げ込んだあと数字に満足したのか、うれしそうに笑顔でグローブをたたいていました。
球団によりますと、ストレートは最速で149.6キロを計測したということです。
大谷選手はシーズン中にもバッターと対戦する実戦形式の投球練習を行い、リハビリの段階をさらに上げる見通しです。
グラスナウ 今シーズンの復帰は厳しい見通し
一方、ドジャースで今シーズンの開幕投手を務めたグラスナウ投手が、右ひじのねんざのため今シーズンの復帰は厳しい見通しとなりました。
ドジャースはシーズン終盤に先発ピッチャー陣のけが人が相次ぎ、プレーオフに向けて苦しい状況が続いています。
今シーズンドジャースの開幕投手を務め、ここまで9勝をあげているグラスナウ投手は先月右ひじの炎症のためけが人リストに入り、シーズン中の復帰を目指してリハビリを続けていましたが、13日実戦形式の投球練習を前に右ひじの違和感を訴えてウォーミングアップを途中で切り上げました。
ドジャースのロバーツ監督は14日、相手の本拠地アトランタでブレーブスとの試合前取材に応じ、グラスナウ投手は右ひじのねんざだとしたうえで「時期を考えると復帰の可能性はほぼない」と話し、今シーズン中の復帰は厳しい見通しとなりました。
ドジャースの先発ピッチャー陣は今月10日に山本由伸投手がおよそ3か月ぶりに右肩のけがから復帰したものの、サイ・ヤング賞を3回獲得しているカーショー投手や今シーズン11勝をあげているストーン投手などがシーズン終盤に相次いでけが人リストに入っていて、シーズン最終盤の戦いやプレーオフに向けて苦しい状況が続いています。